遺品整理士という資格があるのをご存知でしょうか?
社会の高齢化によって遺品整理の需要が高まる中で、請負業者が急増し、一部の悪質な業者と依頼者の間でトラブルが多発しています。そこで、消費者が安心して優良業者を選べるための仕組みをつくろうと、民間団体である「一般社団法人 遺品整理士認定協会」が設立した資格制度が「遺品整理士」になります。
資格の取り方や、実際に遺品整理士として仕事をしたときの収入のほか、やりがいはどんなところにあるのかなど、実際の経験に基づいたリアルなお話をしましょう。
「遺品整理士」資格の取り方
1. 遺品整理士認定協会の公式サイト、もしくは電話で認定講座の受講申込をする
遺品整理士になるには「一般社団法人 遺品整理士認定協会」に、「遺品整理士養成講座」の受講の申し込みをします。
電話、もしくはインターネットから手続きが可能で、受講料は25,000円です。
受講申し込みフォーム
http://www.is-mind.org/apply_1.html
電話
0123-42-0528
2. 2ヶ月の期間を目安に、教材を見ながら自分で学習を進める
申し込み後、テキスト・DVDなどの教材が送られてきますので、学習を開始します。
内容は、遺品整理に必要な運送や廃棄物処理に関する法規制や実務知識のほか、遺品整理が必要とされる社会的な背景、遺族に接するときの心構えや実際の事例など多岐に渡ります。
受講期間の目安は2ヶ月ですので、その期間で終了できるようなペース配分を心がけましょう。
講習などを受ける必要はなく、自学習でOKです。
3. 「遺品整理士」テキスト問題集に回答する
ひととおりの学習を終えたら、教材に同封されている問題集に回答し、インターネット、もしくは郵送で遺品整理士認定協会に送ります。
4. 合格通知が届く
回答を送付してから2ヶ月ほどで合格通知が届きます。
合格率は公表されていないようですが、テストというよりは、自分で調べながら回答をまとめていく形式ですので、落ち着いてひとつひとつ確認し、教材を確認しながら回答すれば大丈夫です。
5. 登録手続きを行う
無事に合格できたら、遺品整理士認定協会から認定された遺品整理士として活動するために、登録手続きを行います。
認定資格は2年間有効となっており、更新料は5,000円です。
また、遺品整理士認定協会講習では、定期的にセミナーや講習会が開催され、会員にお知らせが届きます。
参加費は任意ですが、費用が少々高いのが難点です。
スキルを高めたい、他の業者と交流して情報交換したい、と考える方には良いかもしれません。
遺品整理士の給料は?
求人情報サイトで遺品整理士の給料を調べてみると、アルバイトやパートであれば時給1,000円、もしくは日給10,000円、正社員で月給20万円〜30万円程度が平均値のようです。
自ら起業し、遺品整理を事業にするという方法もあります。しかし近年、様々な企業が遺品整理に参入したことにより競争が激化している上、鉄の買取価格が暴落したことによって収益化が難しくなり、現在はかなり市場が淘汰されている印象です。
逆に言えば、現在も残ってがんばっていらっしゃる企業は、きちんとした業者さんが多いと言えるのではないでしょうか。資本金もしっかりある、安定した企業が多いようです。
遺品整理士の資格は民間団体による独自の制度のため、資格がなくても、遺品整理を仕事にしようとすれば誰でも出来てしまいます。
しかし、実際の業務では廃棄物を処理したり、家財を運んだり、不用品の買取をしたりなど、様々な仕事を請け負うことになるため、古物商や運送業の許認可が必要になります。
何よりも、資格でおおまかな知識は得られても、たくさんの現場をこなして経験を積まないと、遺品整理の仕事は難しいでしょう。どの現場も状況は様々なため、瞬時の判断力が問われることが多く、経験がものを言う業界でもあると言えるでしょう。
「遺品整理士」の仕事のリアル。ここがキツイ!ここにやりがいを感じる
遺品整理の厳しさ
やはり、現場によってはゴミ屋敷化しているような家もあり、想像を超える状況がよく発生することではないでしょうか。常識では考えられないような出来事がしばしばあります。
すぐに慣れるとはいえ、臭い・汚い・きつい、といったいわゆる3Kな面があるのが正直なところです。
遺品整理のやりがい
逆に、そういう大変な現場の方がやりがいを感じる面もあります。
なぜならば、お客様にものすごく喜んでもらえるからです。
壮絶な現場ほど、きれいになったときのお客様の感動は大きいものです。
自分たちではどうしようもなく絶望していたところ、あっと言う間にきれいになったことに驚かれます。
モノやゴミであふれているご実家の遺品整理をされた方は、自分が幼い頃の家の状態に戻ったことに、大きな感動を感じられているようです。
思い出が蘇るのか、喜びのあまり涙目になったり、感極まってハグをしてこられるお客様もいらっしゃるほどです。
このような時は、遺品整理士としてお仕事をさせていただいて良かった、と心から思います。
遺品整理士の資格の取り方や、実際の仕事のリアルなお話をさせていただきました。
資格は比較的とりやすい反面、業務内容はとても厳しい面もあり、それゆえやりがいを感じられる仕事だと言えます。
弊社のスタッフも、もちろん、遺品整理士の資格を取得しております。
遺品整理をお考えでしたら、いつでもお気兼ねなくご相談ください。お見積もりは無料です。
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