実家がゴミ屋敷と化していることに悩む方が増えています。高齢の親がモノを捨てられず何でも取っておいてしまったり、体力や判断力の低下でゴミ捨てができなくなってしまったりなど理由は様々です。
身内としては、実家がゴミ屋敷になっているのは恥ずかしかったり、その反面、少しでも生活環境を良くしてあげたいという気持ちもあり、複雑な心境だと思います。
とはいえ、足の踏み場もなく散らかった無数のゴミや荒れ果てた家を見ると、一体どこから手をつけてよいのか、途方に暮れてしまう方がほどんどではないでしょうか?
ゴミ屋敷の片付け方には、ちょっとしたコツがあります。できるだけ効率よく進めるための方法を、プロがお伝えします。
ゴミ屋敷の片付け方 1<具体的な手順>
ゴミ屋敷の片付けは1日では終わりません。何日もかけて行う作業になると思いますので、全体の流れを把握し、計画を立てましょう。
1. 車両をとめる位置を確認する
不用品やゴミの運び出しには、車が必須です。作業を行う現場に到着したら、家の前に車を止められるかどうか確認しましょう。家の前の道路が細くて車が通れない場合は、搬出にかかる時間と労力が大きくなります。
2. 部屋をひととおり見て確認、全体把握する
ざっと全体を見回し、室内の状況を確認・把握しましょう。
ハエやゴキブリなどの害虫が発生している場合、作業を開始する前に害虫駆除剤を焚いて室内の虫を駆除しておきます。
一見、虫などがいない現場に見えても冷蔵庫などの家具の下に、カーペットのようにびっしりゴキブリがいることもあります。しっかり室内の様子を確認しましょう。
3. 足元を空ける
目の前に高く積み上げられたゴミに思わずひるんでしまうかもしれませんがまずは、玄関に一番近い部屋や廊下など、自分の足元のどこか一箇所を片付けましょう。
これから作業を進めていくための作業場所や、ゴミを搬出するための場所を確保するためです。また窓が開けられる状態であれば、換気もしておきましょう。
4. ゴミを分別してゴミ袋にまとめていく
足元にスペースが空いたら、どんどんゴミ袋をまとめて置いていきます。
ゴミ屋敷からは、信じられないくらい大量のゴミが出て来ます。
効率よく処分するためにも最初に作業エリアを確保した後、まずはゴミの種類別の分別場所を作り、袋や箱にどんどん詰めていきましょう。
リサイクルするゴミ
- ビン・缶・ペットボトル
- 衣類
- 紙類
廃棄するゴミ(袋に詰めて捨てる)
- 燃えるゴミ
- プラスチックゴミ
- 不燃物
5. 床から片付ける
優先して片付けるべき場所は、床や廊下です。作業をスムーズに進めるための通り道を作るのと、まとめたゴミを運び出す導線を確保するためです。
6. 一ヶ所片付いたら、ゴミを出す
まず一ヶ所でも片付いたら、その場所のゴミを家の外に出しておきましょう。場所が空くと次の作業がやりやすくなるのと、ゴミが少しでも減ったという、精神的な達成感を得る目的もあります。
7. 棚の中、押入れの中を空ける
床が片付いたら、今度はタンスや棚、押入れの中を空けて、中の衣類やモノをどんどん床に置いていきます。先に床を片付けておいたことで、この作業がスムーズにできることだと思います。
8. タンスの中身を分別して外に出す
タンスや押入れの中身を全て出したら、今度は一気に分別してゴミ袋にまとめて、家の外に出しておきます。
9. 大型家具を運び出す
ここまでくると、家の中がスッキリして、十分なスペースができることと思います。最後に大きな家具類を外に出しましょう。
10. ゴミを捨てる
家の外に出しておいたゴミ袋や、粗大ゴミをゴミ捨て場に出します。
ゴミが捨てられる曜日は決まっていると思いますので、曜日を頭にいれておいて作業を行うと良いでしょう。
タンスを廃棄するときは、中身を空っぽにしないと引き取ってもらえません。中に入っている衣類や小物を確実に出しておくようにしましょう。
ゴミ屋敷の片付け方 2<服装や必要な道具>
特殊な装備までは必要ありませんが、できれば下記のような服装・道具を揃えておいたほうが良いでしょう。
できるだけ肌の露出を防ぐ事と、ホコリから目や喉を守ることが目的です。
- 長袖のつなぎや作業着
- 長靴
- 防塵マスク(なければマスクを二重にする)
- 作業用ゴーグル
- 厚手のゴム手袋、もしくは軍手
ゴミ屋敷の床にはひどい場合、10センチほどのホコリが雪のように積もっていることがあり、作業をするとホコリが激しく舞い上がります。
これらが目や喉に入ると不衛生な上、痛みやかゆみ・アレルギー症状が発生する心配があります。自分の身を守るためにも、しっかり準備をしましょう。
ゴミ屋敷の片付け方 3 <スムーズに行うために>
ゴミ屋敷の片付けをスムーズにすすめるためには、ゴミを捨てる以外にも大切なポイントがあります。
それは、ゴミを溜め込んでしまった本人に、ゴミを片付けることの必要性や重要性を理解してもらうことです。
多くのゴミ屋敷の住人に共通する特徴として、不用品に執着や愛着を持っているという点があります。
実際、様々なゴミ屋敷の現場に入らせていただくと、集めている不用品の内容に住む人の個性が表れています。
- 本ばかりを大量に集めている人。
- いろんな空き缶で部屋をいっぱいにしている人。
- ペットボトルを100本以上も溜め込んでいる人。
他人にはなかなか理解できないかもしれませんが、本人にとって不用品は大切なものなのです。その気持ちを理解した上で片付けをすすめていくことが大切です。
勝手に捨ててしまうと怒り出してトラブルになったり、捨てたゴミをまた拾ってきてしまい、元のゴミ屋敷に戻ってしまう可能性が高くなります。
ゴミ屋敷の問題を解決するためにはどうしても不用品を処分しないといけない事情を丁寧に説明し、本人にわかってもらえるようにしましょう。
また、実際に作業を行う場合は、出来ればご本人不在の状態で行うことをお勧めします。不用品を処分することに一度は納得されても、やはり気が変わったり、不用品の扱い方等に、不満を感じる可能性があります。
例えば、片付けに入った人が散らかった本の山を土足で通ると、ご本人がとても嫌がって怒り出したり、作業が中断してしまう原因になりかねません。
アーチグリーンでは、ゴミ屋敷の片付けのご相談を承っております。
ゴミ屋敷を放置していると不衛生なだけでなく火災の危険もあり、ひいては住人の孤独死にもつながりかねません。作業をする方の健康や精神的な負担も、相当なものになります。
ご家族や関係者での片付けに限界を感じたら、ぜひ一度、弊社に無料見積もりをご依頼ください。
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