遺品整理を進めるうえで、大型家具をどう処分すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
特に、家具を処分するのにかかる費用がわからず、困っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、家具の処分費用の相場と、主な処分方法について解説します。
不用品回収業者に依頼する場合のメリット・デメリットや業者の選び方、費用を安く抑えるコツなども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
家具を処分するのにかかる費用相場
家具の処分費用は、お住まいの地域にある自治体・引越し業者・不用品回収業者によって異なります。
主な費用相場を品目別にまとめているので、参考にしてください。
自治体(東京都・豊島区の例) | 引越し業者 | 不用品回収業者 | |
ベッド | 2,000円〜 | 3,000円〜 | 5,000円〜 |
テーブル | 1,100円〜 | 3,500円〜 | 2,000円〜 |
ソファ | 800円〜 | 2,500円〜 | 5,000円〜 |
冷蔵庫 | 3,700円〜 | 約6,000円〜 | 6,000円〜 |
洗濯機 | 2,500円〜 | 約5,000円〜 | 3,000円〜 |
不用品業者に依頼すると高くなりがちですが、専門的な技術を有したスタッフにより作業が入るため、安全性などの観点で依頼しやすいといえるでしょう。
アーチグリーンでも、不要になった家具などを処分・買い取りした実績を掲載しています。
不用品業者を比較するうえでの参考にしてください。
【不用品買取の実例】家具など粗大ごみの不用品処分や買取の実例
不要になった家具を処分する4つの方法
そもそも、不要になった家具をどう処分すべきかわからないと感じている方も多いでしょう。
ここでは、家具を処分する際に選択できる主な4つの方法を紹介します。
【1】粗大ごみとして処分
第三者に依頼することなく、自分だけで処分できる方法として粗大ごみでの処分が挙げられます。
家具はほとんどの地域で粗大ごみとして扱われるものの、念のため自治体のルールを確認したうえで手続きを進めましょう。
例えば大阪市の場合だと「最大の辺又は径が30cmを超えるもの、あるいは棒状で1mを超えるもの」とされており、費用は1つあたり200〜1,000円です。
粗大ごみとして処分するメリットには、費用を安く抑えられることが挙げられます。
一方で、大きくて重い家具も自分で運び出さなければならない点がデメリットです。
【2】回収業者に引き取ってもらう
処分手続きや運び出しを委託できる、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
粗大ごみの処分よりも費用がかかってしまいますが、手間や時間、労力を削減できる点は大きなメリットです。
一人暮らしの部屋に残っている家具をすべて処分する場合の相場は、3〜8万円ほどといわれています。
遺品整理をする場合、家具の処分を遺品整理業者に依頼できる場合もあるので、気になる業者に問い合わせてみましょう。
【3】買取業者に買い取ってもらう
状態の良い家具が残っているのであれば、処分ではなく買い取りを検討しましょう。
買取業者に依頼することで処分費用を節約できるだけではなく、まとまったお金が入ってくる可能性もあります。
ただし、状態が悪かったり、生活感の残ったりしている家具を利用することに抵抗がある方も多いでしょう。
あくまで新品に近い状態のものしか、買い取ってもらえないことが多いと認識しておくべきです。
業者によっては出張買取を実施していますが、出張費用がかかることも多いため注意しましょう。
また新品の家具に関しては、フリマアプリやオークションなどに出品すると高値がつく可能性があります。
ただし、粗大ごみと同様に家具を運び出したり、発送したりといった手間や時間がかかる方法であることも認識しておきましょう。
【4】必要な人に譲る
状態の良い家具を、親戚・友人・知人に譲るのもおすすめです。
しかし、やはり状態の悪いものはたとえ親しい間柄であっても譲るべきではないかもしれません。
相手から「譲って欲しい」と申し出がない限りは、先ほど紹介した3つの手法のいずれかを選択すべきです。
家具の処分を業者に依頼するメリット・デメリット
家具の処分は、業者に依頼する方も多いでしょう。
ここでは、家具の処分を業者に依頼するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
家具の処分を不用品回収業者に依頼するメリットは、以下の通りです。
- 都合の良い処分日を自分で決められる
- 自宅で待っているだけで良い
- まとめて処分してもらえるので時間を節約できる
- よほどのことがない限りすべて引き取ってくれる
- 状態の良いものをそのまま買い取ってくれる場合もある
不用品回収業者に依頼する最大のメリットは、手間をかけずに処分できるということです。
その分費用がかかることも多いため、とことん費用を抑えたい方は自治体への依頼や引越し業者への依頼を検討しましょう。
デメリット
不用品回収業者に家具の処分を依頼する際は、以下のデメリットがあることも覚えておきましょう。
- 回収費用が高くなってしまう
- 悪徳業者に引っかかる危険性がある
- 問い合わせ・下調べに時間がかかってしまう
- 家具の状態によっては買い取り対象外となる
不用品回収業者に依頼するデメリットである「費用面」は、やはり自治体への依頼や自分で処分することでカバーするしかありません。
家具の処分費用を安く抑えるコツ
家具の処分を業者に依頼することを前提に、ある程度費用を抑えたいという方も多いでしょう。
ここでは家具の処分費用を安く抑えるコツを、5つの視点から紹介します。
相見積もりを取る
回収業者を決める際は、複数業者に問い合わせて相見積もりをとりましょう。
相見積もりを取らないと、業者ごとの料金を比較できないためです。
また、見積もりの項目が詳細に書かれているか見ることも大切です。
詳細を記載していなかったり、不自然な割引があったりする業者は、悪徳業者の可能性が高いでしょう。
家具はできるだけ綺麗な状態にしておく
業者が作業に入る前に、家具を綺麗にしておきましょう。
家具をできるだけ良い状態に保っておくことで、買い取ってもらえる可能性があるためです。
また、状態の悪い家具は解体費用が発生することもあるので、家具の状態にまで目を向けておかないと余計な出費が発生するかもしれません。
不用品との分別も済ませておく
タンスなどの家具に、洋服などが入ったままになっていないか確認しておきましょう。
家具の買取のみを専門でおこなっている業者の場合、家具の中に入っているものは不用品と判断されます。
内容物を取り出す作業が余分に発生すると、その分の作業費用が発生してしまうかもしれません。
自分でできる範囲で片付けを進めておく
自分でできるだけ片付けを進めて業者側の人員コストを削減できれば、費用を安く抑えられる可能性があるかもしれません。
回収業者の多くは、当日の人員数でコストを決めることが多いためです。
回収を予定していない家具を回収されるといったトラブルも防止できるため、業者が入る前に自分である程度整理しておくと良いでしょう。
作業当日に自分も参加する
事前に片付けを進めておくのと同様の理由で、当日に自分も参加すると費用を抑えられるかもしれません。
とはいえ、作業中の事故や怪我などは自己責任となることが多いため、細心の注意を払って参加しましょう。
家具を処分する時に注意しておくポイント
最後に、家具の処分を業者に依頼する際に注意しておきたいポイントを紹介します。
【1】大型家具はドアや窓から出せるか
大型家具の多くは室内で組み立てることが多いため、そのままの状態で搬出できない場合があります。
当日になって解体作業が発生しても、場合によっては対応できず後日の搬出となってしまう可能性もあります。
対象となる家具がドアや窓からそのまま出せるかどうか、確認のうえ業者に伝えておきましょう。
【2】人手は確保できるか
家具の量や大きさ、解体の有無などを事前にしっかり伝えて人員数を明確にしてもらいましょう。
当日にイレギュラーな作業が発生すると、業者が手配した人数だけでは作業が進まない可能性があります。
追加人員の用意に費用と時間がかかるため、できるだけ安くかつスムーズに家具を処分してもらうためにも人手の確保について事前に擦り合わせておきましょう。
【3】運搬時に壁や建具を傷つけないか
業者の多くは運搬当日、壁や建具などに養生して作業しやすい環境を整えます。
もし養生を行わないで作業を始めようとした際は、こちらから声をかけて養生を促しましょう。
もしくは、養生などもふくめ家の状態を綺麗に保ちながら作業してくれる業者かどうか、しっかり確認しておくことが大切です。
【4】処分に注意が必要な家具
以下にあげる家具は、処分に注意が必要なものとして分類されます。
- ガラス面のある家具→運搬時に割れる危険性があるため
- 電池が内蔵されている家具→電池は通常のごみとして処分できないため
- 仏壇→供養や遺族への引き継ぎが必要となるため
- ピアノ→引き取りに特別な車両が必要となるため
上記に該当する家具を処分したい場合は、業者に相談しつつスムーズに処分できる方法を探しましょう。
【5】買取額が高い・安い時期について
家具によっては、買取金額が時期によって上下します。
こたつや扇風機など、使う時期と使われない時期があるものは、シーズンに該当していないと安くなってしまうでしょう。
夏・冬に特化した仕様のものに関しては、買い取りを依頼する時期によって買取額が変動することを認識しておきましょう。
まとめ
今回は、家具の処分費用や方法について、回収業者に依頼することを前提とした目線で解説しました。
もし費用面を気にするのであれば、安く抑えられる自治体への依頼などがおすすめです。
また、今回紹介したコツを押さえることで、業者に依頼しつつ費用を安く抑えることも可能です。
不用品の整理を進める中で家具の処分が必要になった場合は、家具もまとめて整理してくれる業者に依頼しましょう。
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