故人の部屋の遺品を整理していると、仏壇や神棚、大量の写真や人形・ぬいぐるみ、愛用品や趣味の品物等、思い出の遺品が数多く出てきます。
「そのまま捨てるのはちょっと忍びない…」と心に引っかかる場合は、遺品の供養・お焚き上げをすることを推奨します。
遺品供養の方法は主に4つあり、お寺様や神社様に依頼するのが一般的です。
- お寺・神社の方に来てもらって供養してもらう
- お寺・神社に遺品を持ち込んで供養してもらう
- お寺・神社に遺品を郵送・送付して供養してもらう
- 遺品整理業者に遺品供養を依頼する
このコラムでは、遺品供養の方法と、よく遺品供養される品物、遺品供養の料金相場について解説します。
遺品を供養する主な4つの方法
遺品をきちんと供養してもらうためには、大きく分けて4つの方法があります。
- お寺・神社の方に来てもらって供養してもらう
- お寺・神社に遺品を持ち込んで供養してもらう
- お寺・神社に遺品を郵送・送付して供養してもらう
- 遺品整理業者に遺品供養を依頼する
お寺・神社の方に来てもらって供養してもらう
檀家さんの場合、よく取られる遺品供養の方法は、お寺の僧侶の方に家に来てもらって、その場で読経などを行っていただく方法です。
よくあるのは、お仏壇や仏像、人形などの魂抜き(たまぬき)です。ご先祖様の魂が宿っているとされるお仏壇などに対して、お寺や神社の方が魂を抜く儀式を行ってくれます。
お寺でも神社でも、基本的にどちらでも遺品供養は対応してくれますが、一般的にはお寺での遺品供養が多いです。
お寺様と先祖代々お付き合いがあり、これまでもそうしてきたということでしたら、お寺や神社の方に来ていただいて遺品供養してもらうのが、一番無難な選択肢かと思います。
ただし、お寺様や神社様にも都合がありますので、急には来てもらえなかったり、供養できない遺品もあるかもしれません。
または、家が片付いていないのでお寺や神社の方を呼ぶのは遠慮したい…と悩まれる方もいらっしゃいます。
お寺・神社に遺品を持ち込んで供養してもらう
お寺や神社の方に来てもらうのではなく、こちらから遺品をお寺や神社に持ち込むという方法もあります。
持ち込みのメリットとしては、遺品供養(魂抜き)と一緒に「お焚き上げ」も行ってくれることです。
「お焚き上げ」とは、魂が宿っているように思えて粗末に扱うことができない物や、故人が生前大事にしていた遺品などを、寺院や神社などで僧侶や神主がご供養し、焼却することです。焼却することによって、神聖な炎で浄化されて天に還っていくと考えられています。 |
ただし、いつ遺品を持って行っても供養してもらえるという訳ではありません。お寺によっては供養が可能な期間が限られていることもあります。
また、先述したように、供養できる遺品の種類についても、お寺によって違うので、供養可能な日付と合わせて持ち込む前に確認が必要です。
さらに、遺品の運搬についても留意しなければなりません。車やトラックなどの運搬手段がないと、重量やかさのある遺品を持ち込むのは大変でしょう。
お寺・神社に遺品を郵送・送付して供養してもらう
お寺や神社によっては、供養してもらいたい遺品を郵送や宅配便で送って、それらを受け取って遺品供養をしてくれる寺院・神社もあります。
遺品を送る箱のサイズ(荷物の量)によって供養料金も変わるのが一般的です。
メリットとしては、持ち運びに比べて、時間と手間が省けるという点です。
遺品整理業者に遺品供養を依頼する
昨今は、周辺環境への配慮などを理由に、炎で遺品を焼く「お焚き上げ」を行うお寺・神社が減りつつある中、注目されているのが遺品整理業者に遺品供養を依頼する方法です。
これは、遺品整理業者が提携しているお寺や神社に、遺品供養を依頼する代行サービスです。
- 供養したい遺品を運搬する手段がない!
- 近くに遺品供養してくれるお寺がない!
- お寺の方に家を見られることに抵抗がある!
- すぐに引き取りに来てほしい!
上記のようなお悩みがある方が、遺品整理業者に遺品供養を依頼することが多いです。
遺品整理業者に遺品の供養をしてもらうメリットは、
- 遺品整理を依頼するのと同時に供養をお願いできること
- 遺品を仮に置いておく場所がなくても大丈夫なこと
と言えるでしょう。
遺品整理業者に供養を依頼した場合でも、供養を行った証である「ご供養証明書」が発行されますので、他のご親族様にきちんと供養をしたかどうか尋ねられた場合でも安心です。
どういうものを遺品供養できるのか?
お焚き上げや供養が必ず必要な遺品というものはありません。
しかし、遺品整理業者が現場で見つけたら、必ず依頼者様に供養するかどうか聞くようにしているものは、お仏壇やお位牌、神棚などです。
遺品整理をする方が故人の家族の場合は、お位牌などはご遺族で引き取られることが多いですが、弁護士や介護事業所など第三者が遺品整理にあたる場合、引き取るわけにはいかないので、ご供養の後の処分を依頼されることが多いです。
また、供養ができない物というのも特にありません。
故人が生前大切にされていたものなら、すべて供養するだけの思い入れがあると捉えても問題ありません。
ご供養品の例 |
|
上記のように、故人が毎日身に着けていた物や仕事で使っていた物、趣味のコレクションの中でも特に大切にされていた物などを、段ボール箱1~2箱分くらいまとめて供養・お焚き上げされる方が多いです。
ちなみに、大阪の遺品整理業者「アーチグリーン」では、生前職人をされていた方が仕事用具として使われていたペンチなどの工具類をご供養させて頂いた例があります。
遺品供養を業者に依頼したときの料金相場は?
では実際に、遺品供養・お焚き上げを業者に依頼して行ってもらう場合の料金相場はどのくらいなのでしょうか。
遺品供養・お焚き上げを業者に依頼した場合の料金相場は、僧侶の方がお経をあげる回数によって変わることが一般的です。おおよそは、お仏壇本体1点につき8,000円からというのが相場です。
ちなみに大阪の遺品整理業者「アーチグリーン」で遺品供養・お焚き上げを行うと以下の料金になります。
仏壇、神棚 | 8,000円~ |
ご供養箱(詰め放題) めがね、帽子、カメラなどの愛用品 |
5,000円~ |
お写真、遺影 | 5,000円~ |
以上、業者に依頼して遺品供養・お焚き上げを行ってもらう場合の料金相場でした。
遺品整理業者に遺品供養を依頼する流れ
遺品整理業者に遺品供養をする流れを、当社アーチグリーンを例に説明いたします。
1.お問い合わせの電話・メール、もしくは当日申し込み
まずは、お電話かメールでお問い合わせ下さい。当社から、下記のような内容についてヒアリングさせていただきます。
遺品整理の作業時に、直接お申し付け頂くことも可能ですので、ご希望の際は現場のスタッフにお声かけください。その場でお見積もりも可能です。
- ご依頼主さまについて
- ご希望のお伺い日程
- ご供養を希望されるもの
- その他ご要望
- 宗派
2.専用の収納箱を持ってお伺い
専用の収納箱をお届け、もしくは郵送にてお渡しいたします。遺品整理と同時に遺品供養をご依頼いただく場合には、作業当日にお持ちいたします。
3.遺品を入れて送付
収納箱の中にご供養品を入れて、弊社まで宅配便にてご送付ください。
箱に入らないような大きなサイズのご遺品については、お引き取り方法について個別にご連絡させていただきます。
遺品供養と同時にお申し込みの場合は、作業時にご供養品をお預かりし、持ち帰ります。
4.寺院にて合同供養
個別供養、もしくは合同供養の、どちらかご希望をお聞かせください。お預かりしたご供養品を、提携先の寺院にて丁寧にご供養いたします。その後、お焚き上げの火で浄化を行います。
当社にお任せしていただく場合は、お客様に「委任状」を書いていただきます。また、故人の方のお名前と、ご依頼者様のお名前を聞かせていただきます。
5.ご供養証明書の発行
ご供養が完了したことを証明書に記載し、ご自宅に郵送いたします。
以上、遺品整理業者に遺品供養を依頼する流れを当社アーチグリーンを例に説明いたしました。
まとめ
以上、遺品供養の方法について解説しました。遺品供養には
- お寺・神社の方に来てもらって供養してもらう
- お寺・神社に遺品を持ち込んで供養してもらう
- お寺・神社に遺品を郵送・送付して供養してもらう
- 遺品整理業者に遺品供養を依頼する
上記の4つの方法があり、昨今では遺品整理業者に遺品整理と一緒に遺品供養を依頼するケースが多いです。
後で「きちんとすれば良かった」と後悔しないためにも、遺品についてどうしたらよいか迷われた時には、弊社の遺品供養・お焚き上げをご利用ください。
遺品に故人の生前を支えてくれた感謝の気持ちを伝え、ご祈祷とお清めの火によって、丁寧にご供養させていただきます。
【遺品整理】大阪の遺品整理はアーチグリーン|安くて安心/買取・不用品回収なら、遺品供養・お焚き上げについて、お客様が納得・安心できる説明とご提案をいたします。どうぞお気軽にご連絡ください。