遺品整理を行って出てきた、故人の想い出が残る大切な遺品。
それらの遺品をせっかく引き取るからには、できるだけ長く、キレイな状態で保管しておきたいですよね?
(基本的に遺品は、年季が入っている物なので、ずさんな状態で保管するとあっという間に傷みが激しくなる可能性があります。)
今回の記事では、大切な遺品の保管方法について触れていきます。
遺品は風通しのいいところに保管することが重要
どんな種類の遺品でも共通して言えるのは、“風通しがいいところに保管するべき”ということです。
「大切な遺品が汚れないように」と思って、納屋や押し入れなどに入れっぱなしにされる方がいらっしゃるかもしれませんが、カビ臭くなったり、実際にカビが生えてしまったりするので、あまりオススメはできません。
特に布地の遺品(着物)などは、湿気の影響を受けて傷みやすいので注意しましょう。
以下の項目では、よくある遺品の種類別に、保管する際のポイントをお伝えしていきます。
- 家具や家電類
- 着物類
- 手紙や写真類
家具・家電類の保管のポイント
カメラなど小さいものも含む、家具・家電類の保管のポイントは、先述したように“とにかく風通しの良いところに置いておくこと”です。
鉄や木、プラスチックなど、その家具がどんな素材であっても湿気を防ぐことが大切なのは共通しています。
さらに、家具・家電に関しては”保管する”よりも、”使う”方が良いとも言えます。
特に家電は、ずっと電源を入れないままでいるとかえって調子が悪くなり、最悪動かなくなってしまうというケースが多く、適度に使ってあげる方が長持ちします。
「もったいない気がする」という気持ちも分からなくはありませんが、故人も生前自分がよく使っていた物を、自分の大切な人が受け継いで使ってくれるとしたら、きっと喜んでくれると思いますよ。
着物類の保管のポイント
古い着物は、どうしても傷みやすい(そもそも傷んでいるケースもある)ので、保管には一層気を遣う必要があります。
タンスにしまうが多いと思いますが、定期的に取り出して湿気を抜き、虫食い防止のために防虫剤を置いたりする工夫が必要です。
着物にはニオイが移りやすいので、できれば煙草を吸う部屋や、ペットのいる部屋には保管しない方がいいでしょう。
また、人形を遺品として引き取るケースもあると思いますが、その人形が着ている衣装にも気を遣ってあげてください。
手紙類の保管のポイント
手紙や写真など、紙で出来ている遺品の保管も、湿気には注意が必要です。
手紙や写真は少々の汚れがあっても丸洗いはできませんが、乾いた布で簡単にホコリをふき取ってからしまうと、多少はキレイになります。
写真について、そもそも傷みが激しかったり、ずっとキレイに保管できるか不安な場合は、デジタル化サービスを利用することをオススメします。
写真のデジタル化サービスとは、言葉の意味そのままで、写真をデータ化し、USB等に移してお渡しするサービスで、一部の遺品整理業者が取り入れています。
写真をデジタルデータ化すれば、万が一本物の写真を紛失した場合でも、データでどんな写真だったか確認することができますし、印刷も可能なので何かと便利です。
当社「アーチグリーン」でも、写真のデジタルデータ化を行っておりますので、ご希望の方はご相談ください。
遺品を一時的に保管するなら、遺品預かりサービスが便利
ここまでは、”遺品整理をしてからすぐに、自宅に遺品を引き取るケース”を仮定して、遺品の保管方法についてお話してきました。
しかし、遺品整理をした後、すぐに遺品を引き取れる状態にあるとは限りません。
- 遺品整理をしたのが第三者で、遺族を探す必要がある
- 遺族何人かで遺品を分けるので、時間が必要
上記のようなケースで、誰かの家で保管することがスペース上困難な場合、ひとまず遺品を別の場所で保管する必要が出てきます。
そんな場合に便利なのが、一部の遺品整理業者で取り入れられている“遺品預かりサービス”です。
遺品預かりサービスとは?
ここでは簡単に、遺品整理業者の遺品預かりサービスとは何なのか、説明していきましょう。
なお、ここで取り上げている内容は当社「アーチグリーン」が行っている遺品預かりサービスを基としています。
- 遺品預かりサービスの料金について
- 遺品預かりサービスでは預かれない物
- 預かった遺品のお返しについて
- 遺品整理業者に遺品預かりを依頼するメリット
1.遺品預かりサービスの料金について
一時保管してほしいと依頼される遺品の量は、平均して段ボール5~10箱くらいです。
そして、その平均的な量の遺品の預かりにかかる料金の目安は、以下のようになります。
- 基本料金 5,000円
- 1週間ごとの追加料金 3,000円
もちろん、遺品整理業者によって遺品預かりサービスの料金には差がありますが、基本料金込みで1週間8,000円からが目安となります。
遺品を長期間預けるのは、費用的に厳しいので、1ヵ月くらいで引き取る方が多いです。
2.遺品預かりサービスでは預かれない物
- 食品
- 動物
- 植物
- 遺骨
上記の物は、遺品預かりサービスに預けることは不可能です。
他にも、預けることが可能かどうか判断が難しそうな遺品があれば、遺品整理業者に相談してみましょう。
3.預かった遺品のお返しについて
預けた遺品は、自家用車を使うなどして自分で取りに行くケース、そして配送を依頼するケースがあります。
指定の預け場所まで自分で取りに行く場合は、もちろん料金は発生しません。
遺品整理業者に配送を依頼する場合は、5,000円くらいからの別途料金が物量・距離に応じて発生します。
遺品の紛失がないかチェックしたり、遺品を傷つけないように丁寧に梱包したりする手間がかかるので、どうしても費用はかかってくるでしょう。
4.遺品整理業者に遺品預かりを依頼するメリット
「ただ遺品をどこかに置いておきたい」ということであれば、トランクルームでも事足りるのかも知れません。
しかし、普通の荷物よりも大切な遺品をトランクルームに預けるのは不安だという方も中にはいらっしゃいます。
当社「アーチグリーン」では、大切な遺品を預けるお客様の不安を軽減するために、預かった物の種類や数を書面化し、紛失のリスクが無いよう努めています。
まとめ
以上、遺品整理で引き取った物の保管方法について、お伝えしました。
湿気のこもらない場所で保管し、カメラなど日常的に使える物であれば、積極的に使ってあげることが、故人にとっても遺品にとっても良いことだと考えられます。
事情があって遺品を保管する場所が無い時は、遺品預かりサービスなどを活用し、遺品を扱うプロの元に置いてもらうことが安心ですね。
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