遺品整理を進める際、ものが多く自分たちだけでは難しいと悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。自分たちだけでスムーズに遺品整理を進められない場合は、遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
しかし、遺品整理は頻繁に実施するものではないため、業者を選ぶ基準がわからないと感じることもあるでしょう。「地域名+遺品整理」など、遺品整理業者を探す方法はなんとなくわかっても、基準まではわからないかもしれません。
今回は、遺品整理業者の選び方や料金相場について解説します。遺品整理業者へ依頼するメリットやデメリットにも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
遺品整理業者の選び方とは?
遺品整理業者は、以下のポイントで選ぶのがおすすめです。
- 遺品整理士が在籍しているか
- 訪問見積もりに対応しているか
- 地域に密着しているか
- 対応が丁寧か
- 許可・届出を公開しているか
遺品整理士が在籍しているか
遺品整理士とは一般財団法人遺品整理士認定協会により発行されている資格で、遺品整理に関する知識を有した専門家のことです。専門家が在籍しているかどうかは、業者としての信頼性を確かめるうえで重要な観点といえるでしょう。
業者によっては、遺品整理士の資格を有していない人材だけで運営しているところもあります。資格所有者が在籍していることで安心して任せられるので、遺品整理士が在籍しているかどうか、ホームページなどに掲載されている在籍情報で確認しておきましょう。
訪問見積もりに対応しているか
実際に自宅へ足を運び、整理したい遺品の数や状態などを確認してくれるかどうかを重視しましょう。
近年は、インターネット見積もりが主流になっています。ただし遺品整理に関しては、思い入れのあるものを引き取ってもらうといった意味でも、訪問したうえで見積もりをとってくれる業者に依頼すべきです。
インターネットや電話での受付のみでは遺品の状況を説明することも難しいため、見積もりよりも高い金額での依頼になるパターンも少なくありません。費用の節約や思わぬトラブルの回避といった意味でも、訪問見積もりの有無は重要です。
地域に密着しているか
全国対応の大手に依頼する方法もありますが、自身が住んでいる地域に根ざしたサービスを提供する業者に依頼することで安心感を得られるでしょう。
地域に根ざしたサービスを提供している業者であれば、大手よりも依頼者の悩みや要望に寄り添ってくれるでしょう。
また、依頼したい業者があらかじめ決まっていても、お住まいの地域に対応していないことも考えられます。遺品整理業者を探す際は、地域名とあわせてリサーチするのがおすすめです。
対応が丁寧か
遺品整理業者に依頼するということは、故人の大切にしていたものを預けるということです。そのため、故人や遺族の思いを汲み取ってくれるような対応の業者を選びましょう。
実際に訪問してもらわないと対応のレベルを判断するのは難しいものの、電話での受け答えや見積もり時の態度などをしっかり見ておくことで判断できます。また、ホームページや掲示板などに書かれている口コミなどを参考にすることで、業者の対応についてある程度理解できるでしょう。
許可・届出を公開しているか
遺品整理で出た不用品などは「一般廃棄物収集運搬業許可」を有し、届け出た業者でないと処理ができません。遺品整理業者に依頼する際に確認しておきたい許可や届出は、以下の通りです。
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 一般貨物自動車運送事業許可
- 古物商許可
- 事件現場特殊清掃士
- 生前整理技能Pro1級
ただし、依頼する遺品整理業者と連携を取る処理業者が許可をとっていれば問題ないので覚えておきましょう。
必要な許可や届出について確認できない業者に依頼してしまうと、不法投棄などによるトラブルに見舞われる可能性があります。故人の思いを踏みにじる行為になるので、許可や届出の有無はホームページや口コミサイトなどでしっかり確認しておきましょう。情報が見つからない場合は、直接問い合わせるのもおすすめです。
遺品整理業者を選ぶうえでのポイント
遺品整理業者を選ぶ際は、以下に挙げるポイントも押さえておくことが大切です。基本的な選び方と重複する部分もありますが、参考にしてください。
チェック | 項目 |
☐ | ホームページに遺品整理の詳細がきっちり書かれているか? |
☐ | ホームページに代表の顔写真が掲載されているか? |
☐ | 遺族への気遣いや思いやりが言葉の端々にあるか? |
☐ | 迅速な対応をしてくれるか? |
☐ | 見積もり来訪時に、スタッフの身だしなみはきちんとしているか |
☐ | 見積もり来訪時のスタッフの人柄にひっかかりがないか? |
☐ | 会社の制服がある業者か? |
☐ | 見積書の内容や料金が明確か?(追加料金について書かれているか?) |
☐ | 遺品で残すものと残さないものが文書で明文化されているか? |
☐ | 書面でのやりとりで証拠を残してくれる業者か? |
☐ | 見積書や名刺に許可番号や所在地などを明記しているか? |
☐ | 会社名義の銀行口座を保有しているか? |
☐ | ご近所にも配慮してくれる遺品整理業者かどうか? |
上記のポイントを押さえておくことで、納得のいく遺品整理を進めることが可能です。故人が大切にしていたものを安心して任せる基準にもなるため、業者を決める前に確認しておきましょう。
遺品整理業者の料金相場
遺品整理業者の料金相場は、部屋の広さによって異なるのが一般的です。主な料金相場を部屋の広さ別でまとめているので、以下の表を参考にしてください。
間取り | 料金の相場 | スタッフの数 | 作業時間 |
1K | 40,000円~ | 1名 | 1~2時間 |
1DK | 60,000円~ | 2名 | 2~3時間 |
1LDK | 80,000円~ | 3名 | 2~3時間 |
2DK | 120,000円~ | 3名 | 2~4時間 |
2LDK | 140,000円~ | 4名 | 3~5時間 |
3DK | 160,000円~ | 5名 | 4~6時間 |
3LDK | 180,000円~ | 5名 | 4~6時間 |
4DK | 200,000円~ | 6名 | 5~7時間 |
4LDK | 220,000円~ | 6名 | 5~7時間 |
上記の料金相場よりも明らかに安かったり、高かったりする場合は「なぜその料金なのか?」と確認することでトラブルを回避できます。
また間取りが4LDK以上の場合に関しては、アーチグリーンへ事前に相談してください。料金相場や作業時間など、詳細についてお伝えします。
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依頼者が作業に加わることで料金が安くなることも
遺品整理を安く実施する際は、業者と協力しながら実施することをおすすめします。どういうことか、上記の表にある1DKの料金を例に見てみましょう。
1DKの間取りで業者に依頼する場合、スタッフ数が2名で60,000円ほどかかります。しかし、自分も作業に加わり、スタッフ数を1名に抑えられれば、1Kの料金相場である40,000円で利用できるかもしれません。
当然、自分も作業に加わって料金を安くできるかは、見積もり段階での交渉次第です。簡単かつ安心して料金を抑える手段といえます。また、業者によっては期間限定のキャンペーンを実施している場合もあるので、キャンペーンの開催を基準に選ぶのもおすすめです。
できるだけ安く済ませたいからといって、極端に安い料金を掲載している業者に依頼することは避けてください。極端に料金が安い業者は、ここまでで紹介した「良い遺品整理業者の特徴」に該当していないところが多く、いわゆる悪徳業者である可能性も高いためです。
遺品整理を業者に依頼するメリット
ここでは、遺品整理業者に依頼する主な5つのメリットについて解説します。
遺品整理の効率が上がる
遺品整理業者に依頼することで、自分たちだけで作業するよりも短時間で遺品整理を進められます。特に、一人で故人の遺品を整理する場合や、遠方に住んでいる場合は、時間を短縮するという意味でも業者に依頼するのがおすすめです。遺品整理業者に依頼すれば、およそ1〜2日で作業が完結します。自分たちだけで作業すると1ヶ月ほどかかることも珍しくないため、効率化という意味では遺品整理業者への依頼が必須です。
大きな荷物などを運んでもらえる
遺族だけで遺品整理を進めるとしても、タンスや冷蔵庫、洗濯機などの大型家具や家電などを運び出すのは危険です。遺品整理業者であれば重さのある大型の遺品も運び出してくれるので、危険を回避しながら効率的に作業を進められるでしょう。
遺品供養も対応してくれる
遺品整理業者は、神棚や仏壇といった供養が必要な遺品整理にも対応しています。神社やお寺などへ供養を依頼してくれる業者も多いため、遺品供養にかかる手間を削減可能です。
相続に関する相談もできる
遺品整理の後に発生する相続に関するトラブルも、遺品整理業者であれば対応できます。弁護士と連携している遺品整理業者であれば相続や空き家に関する相談も可能であるため、無駄なトラブルを回避できるでしょう。
遺品を買い取ってもらえる場合がある
遺品の中に価値のあるものが残っている場合は、業者に買取を依頼しましょう。遺品整理にかかる料金の節約にもつながるので、依頼前に遺品の買取に対応しているかどうか確認することをおすすめします。買取可能な遺品に該当するのは、貴金属やブランド品、カメラやコレクターアイテムなど、第三者にとって価値のあるものです。
遺品整理業者への依頼はデメリットもある?
遺品整理業者に依頼すると、自分たちで遺品整理を進めるよりもお金がかかってしまいます。効率的に遺品整理を進めるうえでは致し方ないものの、できるだけお金をかけたくないという方にとってはデメリットでしょう。
ただし、自分たちだけで遺品整理をするのにも処理費や交通費などのお金は発生します。効率と費用のバランスを考えたうえで、自分たちだけで作業するのに不安がある場合は遺品整理業者に依頼するのがおすすめです。
また遺品整理業者は遺品整理のプロであるため、作業がスムーズに進みあっという間に完結します。故人に思いを馳せながら、ゆっくり遺品を整理したい方にとってはデメリットに感じるかもしれません。少しずつ遺品整理を進めたい場合は自分たちだけで進めるか、気持ちを整理しながら進めることに理解を示してくれる業者に依頼しましょう。
まとめ
今回は、遺品整理業者の選び方について解説しました。遺品整理業者を選ぶ際は、遺品整理士の在籍有無や訪問見積もりの対応可否、地域への密着度や対応のレベルで判断しましょう。遺品整理に必要な許可・届出を公開しているかどうかも大切です。
また遺品整理業者を選ぶうえでは、料金相場を比較することも大切です。本記事内で紹介している部屋数ごとの料金相場を参考に、複数社を比べたうえで依頼先を決めましょう。
遺品整理業者への依頼は、メリットも多い反面いくつかのデメリットもあります。実際に依頼するうえで、不安を感じる方も多いでしょう。
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