犬や猫など「愛するペットが亡くなった・・・。」
なかなか現実を受け入れがたく、数々の思い出が蘇ります。思い出のペットの遺品を処分するのも心苦しく、どのような方法で処分するのかお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ペットの遺品整理の方法について解説します。また、一人暮らしの方が亡くなった場合、残されたペットをどうするのかという疑問にもお答えします。
ペットの遺品とは?
ペットの遺品とは何を指すのでしょうか。一般的にペットが亡くなると、ペット葬を行ったり、土に埋めたりして供養します。
供養した後は、遺品だけが家に残るという状態になります。ペットの遺品はたくさんの思い出があり、処分しにくいでしょう。
しかし、長期間そのままにしているわけにもいきませんよね。ペットの遺品の整理方法は後で紹介しますが、まずはペットの遺品はどのようなものがあるのか見ていきましょう。
主に下記のようなものがあります。
・毛
・爪
・ひげ
・あしあと
・写真
・首輪
・おもちゃ
・服
・ベッド
・食器
・リード
・ケージ
ペットの遺品を個人で保管しておくのもよいですが、経年による傷みやスペースをとってしまうという問題があります。
このままにしておくのは除菌や脱臭の面からも心にひっかかりますよね。次項では、ペットの遺品の適切な整理方法を解説します。
ペットの遺品の整理方法
ペットの遺品を整理する方法は、どのようなものがあるのでしょうか。
結論から言えば、人それぞれです。ここでは代表的な遺品の整理方法を3つ紹介します。
・お焚き上げ・供養
・記念のアクセサリーを作る
・寄付したり、他の人に譲る
下記で詳しく見ていきましょう。
ペットのお焚き上げ・供養
まず、お焚き上げや供養する方法があります。
お焚き上げとは、神仏に関わるものや、魂や思いがこもったものをお寺や神社などで焼いて供養すること。人が亡くなった時に行われる方法ですが、近年ではペットにおいても行われます。
ペットも人間と同じように家族として大切な存在です。愛するペットを安心して旅立たせるためにもお焚き上げすることは良いでしょう。専門のお焚き上げ施設もあるので、検討してみてはいかがでしょうか?
記念のアクセサリーを作る
ペットの遺品をアクセサリーにして、記念に取っておくこともおすすめです。
たくさん触れ合って温もりを感じてきたペットの毛や羽などを一部手元に置いておく方法があります。
透明のケースの中に入れたりするなどし、アクセサリーにすることができます。
また、犬や猫の肉球にインクをつけて紙に押し当て、スタンプとして取っておく方法もあります。
大切なメモリアルグッズになるでしょう。もちろん、市販のキットもあるため、アクセサリーとしても保管できます。
ネックレスやブレスレット、キーホルダーなど様々な方法があり、値段も数千円から1万円ほどなので、検討してみるとよいでしょう。
寄付したり、他の人に譲る
毛や爪以外の、ケージやリードなどは他の人に譲ったり寄付したりすることもできます。
思い出がある遺品を捨てるのは、抵抗がある人も多いでしょう。とはいえ、長期間にわたって家に置いておくことが難しい方も多いです。
そこで他の人に譲ったり寄付したりするのです。譲ることで命を繋いだ感覚にもなり、捨てるよりは抵抗がなくなるのでは。
ケージなどは比較的値段が高価となるため、譲ってもらった人も助かる人が多いでしょう。もらった人も嬉しく、譲るあなたも気持ちが楽になるかもしれません。
故人が遺したペットはどうすれば良いか?
前項まででは、ペットが亡くなった時の遺品整理のことを解説しており、家には誰かがいる前提での話でしたね。
ではペットが亡くなるのではなく、ペットを飼っていた人間のほうが亡くなってしまった場合はどのようにすべきでしょうか。
核家族化や一人暮らし世帯の増加により、こうした問題は今後顕在化することが予想されます。
ここでは、故人が残したペットをどのようにすれば良いのか、という点について解説します。
里親の募集をする
里親の募集は従来からある方法の1つです。
参考までに里親とは、親権を有さずに児童を養育する者のこと。児童というように、本来は人間において適用される制度です。犬や猫などのペットに言い換えるならば、故人の代わりに飼ってくれる人を探す方法です。
ペットの里親を探す場合、駅やバス停、公園、公共の建物などに張り紙を貼るなどして、近所の方や友人を中心に譲り先を探すのが一般的です。
しかしこの方法では、募集できる絶対数が限られており、なかなか見つからないことも多いでしょう。
そこで近年では、インターネットを用いて、フェイスブックやTwitterなどのSNSで募集する方法や、里親募集サービスを用いる方法もあります。多くの場合は無料で使用できるため、気軽に探すことができるでしょう。
なお、最近では猫カフェやドッグカフェでも里親になってくれることもあるため、尋ねてみるとよいでしょう。
保健所や動物愛護センターでは殺処分される
里親の募集で飼い主が見つからなかった場合、役所が運営する保険所や地域の動物愛護センターに依頼するという方法もあります。
ただこうした施設は、飼えなくなったペットを引き取ってくれる施設ではありません。犬や猫の多くは殺処分になってしまいます。
直接関わっていなかったとはいえ、動物が亡くなるのは悲しいですよね。そのため気軽に依頼できるものではないでしょう。なるべく里親募集で飼い主を見つけたいものです。
動物愛護団体やNPO法人に相談
動物愛護団体やペット関係を扱うNPO法人に相談するという方法もあります。
もともと保健所で殺処分されるはずだった犬や猫を一時保管し、長い目で里親さんを探す活動をしている団体がメインです。
動物愛護団体にしても、NPO法人にしても、このような方法を取っているため、なるべく早くに里親を見つけたかったけど難しかったという方にはオススメできる方法です。
ただ一方で、こうした団体や法人もいくらでも受け入れられるわけではありません。
里親を待っている犬や猫も多く、エサ代などの管理費用もかかるため、簡単とは言えないでしょう。
様々な可能性を検討した上で検討しましょう。
まとめ
長きにわたり一緒に生活してきたペットが亡くなることはとても悲しいことです。
犬や猫が住んでいた家や道具など、愛着があるものは多くあるでしょう。
ただし、それらの遺品をそのままにしておくことも問題です。衛生的な問題もありますし、家のスペース的にも簡単ではありません。
そうした中で上記で紹介したような、お焚き上げ・供養、他の人に譲るなどの方法を検討することをオススメします。
ペットは亡くなってしまっても、遺品を継承することで命を繋ぐことができます。
また、故人の残したペットの対応も重要です。里親を募集してすぐに見つかれば良いですが、見つからない場合は動物愛護団体やNPO法人への依頼も検討すべきでしょう。
殺処分されてしまう保健所は最後の手段として、なるべく控えたいものです。
どちらにせよ苦渋の決断となりますが、ペットや飼い主にとって幸せな方法を選びたいものです。
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