遺品整理をした際に、「まだまだ使えそうだけど、遺された家族にとっては不要なもの」が必ず出てくるかと思います。
遺品の中には意外にも価値があって買取に出すとお金になるものもたくさんあります。
せっかく買い取ってもらうならば故人が大事にしていた気持ちも含めて少しでも高額に売りたいですよね。
しかし、初めて遺品整理をする人には買取り出来る物と買取り出来ない物を見分けるポイントはなかなか分かりづらいと思います。
そこでこの記事では遺品整理でどんな品物が買取りをしてもらえるのか、また高額で買い取ってもらえるコツや注意点などをご紹介します。
遺品買取で売ったらお金になるものリストと相場
まずは遺品の中でも買取可能で定番のものを見ていきましょう。
ブランド物や貴金属などは自分たちでも価値が分かりやすいですが、目利きの出来る専門業者でないと分からない価値のある物もあります。
査定をしてもらう場合は、しっかりとそれぞれの品の専門業者に見積もりを依頼するようにしましょう。
- 最新の家電
- 貴金属・アクセサリー
- カメラ
- 着物
- ゴルフ用品
- 酒類
- 金
- 古書
- 美術品・骨董品
- ブランド品
最新の家電の相場
相場 | |
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一般的な家電全般 | 数百円~30,000円程度 |
パソコン・スマホ | 3,000~30,000円程度 |
Apple社Mac | 30,000~50,000円程度 |
家電は、発売から3~5年程度の年式のものであれば売れる可能性が高くなります。
逆に言えば、それ以上前に製造された年式の家電は買取を断られる可能性があります。
パナソニックやシャープなど、大手家電メーカーの商品は根強い人気ですが、元々の定価が手頃なものは買取金額も低めになってきます。
家電の中でもっとも買取需要が高いのが「スマホ」と「パソコン」です。
中でもApple社製品は特に人気が高く、年式が古いものでも数万円で買取されることがあります。
貴金属・アクセサリーの相場
相場 | |
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貴金属・アクセサリー | 30,000円~200,000円 平均は購入額の1/10程度 |
指輪、ネックレス、ブローチなどのアクセサリーや時計などの貴金属は比較的に買取価格が高価になりやすいです。
ただ、時計の老舗有名ブランドである「ロレックス」や「オメガ」など、時計として人気が高く価値のあるものは、貴金属ではなく「時計」というカテゴリーで査定するほうが買取価格が高くなる可能性があります。
そのため、時計や貴金属はそれぞれ買取や鑑定の得意分野が違う複数の買取業者に査定に出してみるのがよいでしょう。
カメラの相場
相場 | |
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カメラ | 10,000円〜200,000円 |
デジタル一眼レフカメラなどはもともとの定価が高いですが、特に定番メーカーであるキャノンやニコンのデジタル一眼レフは価値が高くなります。
カメラの種類によっては、かなり高額で買取されることが期待できます。
なかでも人気の高い「キャノンEOS-1D X Mark II」や「ニコンD5 XQD-Type」は40万円近くの査定額が付くこともありますよ。
着物の相場
相場 | |
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着物 | 10,000~100,000円 |
着物は数百円~数千円、物によっては値段がつかないものもありますが、着物の素材や織られた年代、作家ものなどは多少状態が悪くても高額の査定額が付くことがあります。
西陣織や友禅染、大島紬など、伝統工芸品に近い着物は美術品としての価値も高く、高額買取の可能性が高くなります。
ゴルフ用品の相場
相場 | |
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ゴルフ用品 | 1,000~60,000円 |
ゴルフ用品は、もともとの定価が高額なものが多いため、買取でもそれなりの査定額が付きやすいです。
ただ、新しいモデルが出ればどんどん価値が下がってしまうため、値落ちの激しい商品でもあります。
ただし、「XXIO(ゼクシオ)」というブランドのゴルフ用品は古いものでも価値が下がりにくく、ゴルフショップでは高額で買取されています。
また、木製のヘッドクラブは骨董品としての価値もあり、高値がつく可能性もあります。
酒類の相場
相場 | |
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日本酒 | 1,000円~10,000円前後 |
ブランデー | 1,000円〜50,000円 物によっては100万円を超えるものも |
年代もののお酒や高級なお酒は、コレクターも多く高額査定になる可能性が高いです。
メーカーや生産年、ボトルの状態、箱付の有無や、そのお酒自体の希少価値などによって買取価格はかなり変動します。
特に、ブランデーの「ヘネシーXO」や「ルイ13世」などはコレクターの間でも人気の商品になっているため高額で買取されることが多いです。
金の相場
相場 | |
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金 | 1gあたり7,000円前後 (2020年8月現在の相場) |
お金以外の安心な資産として人気の高い金は、安定して高額な値段が付く商品です。
グラム数やその時の時価相場によって買取金額が変わります。
金は、ここ数年はグラム相場が右肩上がりとなっており、常に高額で取引されています。
金は日々買取価格が変動するため、より高額で買い取ってもらうためにはその時の相場を見極めることも大事です。
古書の相場
相場 | |
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古書 | 1,000円〜100,000円 |
古書は今では手に入りにくい絶版本や専門書などである可能性があります。
古書は家電やブランド品などと違い、古ければ古いほど価値が上昇する物もあり、一見ゴミのように見える状態の悪いものでも価値があるかもしれません。
古書としての正しい価値を知るためには、古書専門の鑑定士に査定を依頼する、もしくはネットオークションなどで古書のタイトルなどを検索してみると市場のだいたいの相場を把握することができます。
そのため、安易にリサイクルショップに売ったり、廃棄処分はせずに一度専門業者に査定を依頼しましょう。
美術品・骨董品の相場
相場 | |
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古書 | 1,000円〜50,000円 物によっては数十万円 |
骨董品や美術品とは一言にいっても、その種類は多岐に渡ります。
絵画や彫刻はもちろん、和箪笥や民芸箪笥などのアンティーク家具、お皿、鉄瓶、刀剣(日本刀)など、一見価値がないように見えるものでも高額な値段がつく可能性があるので、きちんと鑑定ができる買取業者に見てもらいましょう。
骨董品や美術品は、目利きの出来ない人にとっては、正しい価値を判断することはほぼ不可能です。
そのため、リサイクルショップなどで売ってしまうと本来よりも安い金額で買取りされてしまう可能性があります。
ブランド品の相場
相場 | |
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財布 | 20,000円前後 |
カバン | 30,000円〜50,000円 |
ブランド品は購入してから日が浅く、使用感がそれほど感じられなければ高額な値段がつく可能性があります。
ただし、デザインが古く、市場での価値が無いと判断されてしまった場合は、買取価格が低くなることもあります。
ブランドによっては昔からデザインが変わらない定番品などもあり、そういった物は古い年式のものでも高額な査定がされる可能性もあります。
遺品整理で買取不可な物とは?
遺品整理の際に出てきた不用品を全て買取してもらえれば理想ですが、物や使用状態によっては買取を対応してもらえない場合もあります。
以下では、一般的に買取不可になる可能性が高いものをあげていきます。
- 旧式の家電
- 家具
- 仏壇
- 本・DVD・ビデオ
旧式の家電
テレビや冷蔵庫など大型家電も5年以上前の年式のものは買取不可になる可能性があります。
年式の古いものは市場価値が下がってしまうことと、家電は安全基準などが定められており、昔に購入した商品であれば今の時代の安全基準を満たしていないことなどもあるのが理由としてあげられます。
家具
家具は日常的に使う物で、どうしても傷や汚れなどが付いてしまいます。
そのためアンティークやビンテージのもの意外の家具は劣化により買取不可とされる場合が多く、粗大ごみとして処分する方もたくさんいらっしゃいます。
家具は遺品買取では買い取ってもらえなくても、リサイクルショップであれば買取をしてもらえる事もあるため、そういったお店で査定をしてもらうのもおすすめです。
仏壇
買取不可能な遺品の中で意外な物として「仏壇」があげられます。
その理由は、仏壇には「魂」が宿っているとされているため、お坊さんに頼んで「魂抜き」をされたとしても中古の仏壇を欲しがる人は中々おらず、市場価値があまり高くありません。
売れたとしてもあまり高額査定は期待できないでしょう。
仏壇はそのような理由で買取が難しいことが多いですが、一方で香炉、花立、燭台、リン、線香差などの「仏具」は買取価値が高くなる可能性があります。
仏具には金や銀、プラチナや真鍮などの貴金属が含まれている場合があり、骨董品や古美術として価値が高い場合も多いため、一度査定に出してみるとよいでしょう。
本・DVD・ビデオ
本やDVD、ビデオなどは買取不可になるか、値段がついても少額になる可能性が高いです。
しかし、コレクションの中には希少価値のある本やDVDなどが含まれている可能性もあるため、遺品買取で値段がつかなくてもネットオークションやフリーマーケットであれば需要がある可能性があります。
一度ネットオークションで本やDVDのタイトルなどを検索してみるのもよいでしょう。
遺品を買取してもらう時に高額で売る方法
それでは、遺品を少しでも高く買取してもらうためにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。
買取業者といってもさまざまな専門分野がありたくさんの業者がいますが、どの分野の買取業者でも共通して気をつけておくと良いポイントを解説していきます。
清掃して綺麗な状態にしておく
どんな品物でも、査定前に清掃して綺麗にしておくことで、査定金額があがる可能性があります。
なるべく綺麗な状態で、品物を査定に出すことによって、買取業者は次のお客様へ品物をお渡しする際の手間がひとつ省けます。
ただし、清掃する際は品物を磨きすぎて、傷などがつかないように注意が必要です。
箱など付属品を可能なかぎり揃える
家具や家電やアクセサリーなどは購入した際に、箱や保証書や説明書、そのほかにも電源プラグなどの付属品が付いている事が多いかと思いますが、こういった付属品はできるだけ処分せずに保管しておくようにしましょう。
買取の際にそういった付属品などが多く揃っていると、買取の査定金額が高くなる可能性があります。
金やダイヤモンドの買取は専門業者へ依頼する
金やダイヤモンドは市場買取価格が常に変動しており、宝石などを専門に取り扱っていない業者は最新の市場価値を正しく把握できていない可能性があります。
そのため、アクセサリーや貴金属類などに宝石などが付いている場合は、安易に遺品整理専門業者やリサイクルショップなどで買取依頼はせず、その時の市場価値を正しく把握している金や宝石の専門業者に査定を依頼しましょう。
遺品買取は専門の買取業者に依頼するのがベスト
遺品整理をして、不用品を売却する際に多くの方が候補として思い浮かぶのが、「遺品整理業者」もしくは「買取専門業者」の2つかと思います。
遺品買取を検討する際に、「少しでも手元にお金を残したい」、「遺品整理の費用総額を安く抑えたい」と思われている方は、遺品の買取を「買取専門業者」へ依頼するのがよいでしょう。
遺品整理業者の多くは、遺品整理と共に遺品の査定と買取を行ってくれる業者がほとんどです。
しかし、遺品整理士はあくまでお部屋を片付けたり、遺品整理の現場作業を行うプロであるため、買取のプロではありません。
遺品の中には、それぞれの分野で専門の知識があるスタッフでしか分からない価値のある物もあるため、遺品整理業者の査定だと正しい価値を見出してもらえず、安い価格で買取りをされてしまうこともありえます。
そのため、遺品買取をしてもらう場合は少し手間はかかりますがそれぞれの品の専門業者に査定を依頼することを強くおすすめします。
遺品整理業者は、遺品を整理したり、処分をしたりする際に利用するのがおすすめです。
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