リフォームを控えた時期はワクワクする反面、リフォーム箇所の物を片づけないといけないので焦っている方も多いですよね。
部分的なリフォームだと、ある程度は家の中で移動させることができますが、家全体や現在も使っている一部屋全体をリフォームするとなると、家具や物を移動させるだけでもかなりの時間がかかります。
近年は、そういったリフォームのタイミングに断捨離を行い、不用品を一掃する方が増えています。
とはいえ、「全部持っていけばいいのでは?」「捨てて後悔しそう」という不安をお持ちの方も多いと思いのではないでしょうか。
この記事では、リフォーム前に行うことがおすすめの断捨離・不用品処分について紹介します。
リフォーム時は断捨離を行う絶好のチャンス
リフォームでは、強制的に物を移動させなければならないので、「片づけようといくら思っていても、なかなか片づけられない」という方にとっても、整理や断捨離を行いやすいタイミングです。
リフォーム箇所の物を一時的に撤去することになりますが、その際「移動させる」だけでなく「捨てる」という選択肢もでてきます。
どうせすべて移動させるのであれば、その中に何があるのか見て不要なものを捨てることもついでに行いやすいですよね。
また、断捨離を行うなら断然「リフォーム前」に余裕を持って行うことがおすすめです。その理由として、次に3つのメリットを紹介します。
リフォーム前に余裕をもって断捨離を行うメリット
「全部移動させておいて後でゆっくり片づけよう」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、後回しにすればするほどできなくなる可能性が高いと考えられます。
リフォーム前に断捨離を行う3つのメリットについてそれぞれ説明します。
- いざリフォームするというときに焦らずに済む
- 今後も使える物だけに厳選すると引っ越し代の節約になる
- 新しい部屋のインテリアに合う家具やアイテムに一新できる
【1】いざリフォームするというときに焦らずに済む
あらかじめ断捨離や整理を行っておくことで、いざリフォーム工事開始という時に焦らず行動できます。
ギリギリまで放置してしまうと、とにかく時間がないので、必要なものとそれ以外とを仕分ける時間を作ることできないことがほとんどです。
「全部持って行っちゃえ!」「全部捨てよう!」などと思い切った行動をしてしまう方もいらっしゃいます。
いずれにせよ、正常な判断ができない状況ですので、「持ってきたはいいけど置く場所がない…」「あの家具、置いとけばよかった」などと、後々後悔されることも多いようです。
【2】今後も使える物だけに厳選すると引っ越し代の節約になる
先に不要な家具や、生活用品を捨てしまうことで、引っ越し代・運搬費用の節約につながることがあります。
家全体のリフォームを行う際、仮住まいに移動することになるかと思いますが、その際今ある家具や生活用品を全て持ち出すと引っ越し費用やトランクルーム代がかさんでしまいます。
あらかじめ、リフォーム後は使わない家具やものを断捨離しておくことで、持ち運ぶ品数が減り、費用を抑えることができる可能性が高いです。
【3】新しい部屋のインテリアに合う家具やアイテムに一新できる
最後に、古い家具やインテリアアイテムを捨てることで、リフォーム後の部屋やスペースに合った家具の導入がスムーズになるというメリットもあります。
「まだ使えるし…」「家具として使えたら十分でしょ」と思って、古い家具をそのまま新しい部屋に置くと、ミスマッチな雰囲気になることがあります。
例えば、洋風の部屋に、いかにも和風な棚は合わせにくいですし、モダンでスタイリッシュなインテリアに、ナチュラル系の家具を合わせるのも難しいです。
リフォーム後の部屋に合わせて、家具を一新するならば、先に古い家具を処分しておくと、移動の費用を抑えることができますし、導入もスムーズです。
【場所別】リフォーム時に断捨離するのがおすすめの物リスト
ここではリフォーム時の不用品処分について紹介します。
家全体のリフォームのほか、部分的なリフォームをよく行う場所について、処分をおすすめする家具や家電、生活用品などを紹介していきます。
- 全体的なリフォーム
- 独立して家から出た子供の部屋
- 和室から洋室に変える
- キッチン
- 風呂・洗面所
【1】全体的なリフォームで処分したほうがいい物
まずは、リフォーム全般でチェックして、不要なら処分するのがおすすめのものを紹介します。
- リフォーム後の部屋と大きさが合わない家具や家電
- 部屋自体の収納量が増えるときは収納家具
- インテリアに合わないもの
まずは、大きさが合わないものは処分しておきましょう。間取りも変わる場合は、家具を搬入できないという最悪のケースも起こりえます。
また、近年のリフォームの傾向として、部屋自体の収納を多めに設計されることが多いです。
例えば、キッチンに備え付けの食器棚や引き出しがたくさんついたものが人気ですし、クローゼットもウォークインタイプの広々としたものが増えています。
そういった場合、以前使っていた食器棚や衣装ダンスは不要になりますよね。リフォームを機に処分することがおすすめです。
そして、前章でも紹介した通り、リフォーム後のインテリアに合わない家具やアイテムはこの際処分して新調してしまいましょう。
【2】独立して家から出た子供の部屋のリフォームで処分したほうがいい物
進学や就職で家を離れたお子様の部屋のリフォームは、本人だけでなく親御さんの思い出も詰まった場所なので、なかなか片づけが進まないという方も多いようです。
しかし、次の物はもう利用しないのであれば処分することがおすすめです。
- 勉強机やベッドなどもう使わない家具
- 幼少期のおもちゃや教科書
まず、勉強机や子供用ベッドは誰も使わないのであれば処分してしまいましょう。
「実家に帰った時に使うかも…」と思われるかもしれませんが、机はリビングのテーブルで十分ですし、サイズの合わないベッドより布団のほうが寝やすいのではないでしょうか。
次に、思い出深くなかなか処分できない方が多いですが、幼少期のおもちゃや小中高の教科書も思い切って処分してしまうのがおすすめです。
実際に、定期的にそれらの物を手に取って昔を懐かしんだり、どうしてもコレクションとして残したいと思ったりしている方は少ないと思います。
誰も使わない、誰も見ないものは早々に処分してしまいましょう。ただし、レトロなおもちゃなどは買取してもらえる可能性もあります。
そういったおもちゃは見積もりに出して、捨てるか売るかを決めましょう。
【3】和室から洋室へのリフォームで処分したほうがいい物
家の和室を洋室にリフォームする場合、建具や畳は業者が取り換えを行ってくれますが、その前に、部屋にあるものを片づける必要があります。
和室のリフォームで処分することがおすすめの物を紹介します。
- 押し入れの中の物(布団・座布団・着物・衣装ケース・使っていない物)
- 和風の家具やインテリアグッズ
まずは、押し入れの中の物です。実際にはほとんど使っていない客用布団がたくさんあるという方は、多くても2組くらいまで減らしましょう。
また、床に座ることがほとんどなくなるので座布団も処分してよいかと思います。
そのほかにも、ほとんど着ることのない着物や、使っていない家電や趣味のアイテムがあればこれを機に整理してしまいましょう。
次に、和タンスなどの和室用の家具や、掛け軸、壺などいかにも和風なインテリアグッズは「先祖代々伝わる大切なもの」でなければ、処分するのがおすすめです。
状態が良ければ買い取ってもらえる可能性もありますよ。
【4】キッチンのリフォームで処分したほうがいい物
キッチンは、家の中でも比較的狭いスペースなので、リフォームの際に移動させるものも少なくて済みます。
だからと言って「全部移動させて後で戻せばいいや」と思っていると後悔されることもありますので、次の物をはじめとする不用品は断捨離してしまいましょう。
- 汚れのひどいガスコンロ
- 新しい収納に合わせて食器棚やレンジ台
まず、汚れのひどいガスコンロは処分する方が多いです。IH内蔵型のキッチンも増えていますし、コンロを置けるタイプだとしても真新しいキッチンの中で浮いて見えますし、汚れが移る可能性もあるからです。
次に、収納家具やレンジ台です。こちらも備え付けの物でまかなえる可能性がありますので、その場合は処分してしまうのも一つの手です。
その際、食器棚の中の物や、レンジ台の下の棚に入っているものも仕訳けておくと、移動がスムーズです。
【5】風呂と洗面所のリフォームで処分したほうがいい物
お風呂や洗面所だけのリフォームの場合、大型の家具や家電はほとんどないので、生活用品の移動がメインでさほどの手間はないかと思います。
しかし、整理して断捨離しておくほうがよいものもありますので、水回りの不用品処分についてのポイントを3点紹介します。
- 錆や汚れのついたもの
- 使っていない物
まず、タオルなどの布類や消耗品は必要最低限まで減らしておくのがおすすめです。古くなったものはこのタイミングで捨て、ギフトなどでもらって箱に入ったままの新品を下ろすとよいでしょう。
次に、シャンプーラックや歯ブラシ立てなどで、錆のついた金属製の物や、プラスチックや陶器で落ちないカビ汚れが付いたものは処分してしまいましょう。
移動している間の保管も不衛生ですし、リフォーム後のお風呂や洗面台に汚れが付く可能性もあります。
最後に補足として、洗濯機について紹介します。洗濯機置き場を同じサイズにするのであれば、そのまま使われる方が多いので、無理に処分しないという方が多いです。
縦型からドラム式に変える、ずっと洗濯槽の汚れが気になっていた、など買い替え前提でしたら、先に処分しておくのもありかと思います。
断捨離で出た不用品の処分方法
断捨離で出た、こまごまとした不用品は一般ごみとして簡単に処分できますが、大型の家具や家電は、粗大ごみとして処分する必要があります。
粗大ごみは原則として、ご自身で所定のごみ捨て場に持っていくか、直接処理場に持ち込む必要があります。
その手間や労力を省くためには、下記のような業者を利用するのも一つの手です。
- リフォーム業者
- 不用品回収業者・不用品買取業者
- 遺品整理業者
リフォーム業者が、不用品回収を行ってくれるケースもありますし、よくある不用品回収業者や買取業者に依頼することもできます。
最後の遺品整理業者については、あまり馴染みがないかもしれませんが、部屋にあるものを効率よく仕分け、大型の家具なども運び出すノウハウがあるので、片づけや不用品回収を行ってくれる業者も多いのです。
リフォーム時の不用品引き取りの料金相場
不用品引き取りにかかる費用相場を先述の場所別にまとめてみました。
場所別 | 家具の例 | 費用相場 |
全体リフォーム | ・ソファ ・ローテーブル ・ダイニングテーブル ・椅子 ・食器棚 ・クローゼット…etc. |
約5~10万円 |
子供部屋 | ・勉強机 ・ベッド…etc. |
約1.5~2万円 |
和室 | ・布団4組 ・ちゃぶ台 ・衣装ケース…etc. |
約1~1.5万円 |
キッチン | ・食器棚 ・ガスコンロ ・レンジ台…etc. |
約1.5万円 |
不要品をただ回収するだけでなく、買取できそうな品物を査定してもらえる業者もあるので、費用を抑えたいという方はそういった業者を選ぶとよいでしょう。
リフォームが決まったらすぐに断捨離や片づけを始めよう
リフォーム時の断捨離について紹介しましたが、いかがでしたか?
業者さんとのやりとりや、家族との相談などで忙しい時期ではありますが、家の中の物やリフォーム箇所の物を一度すっきりと片づける機会と思って、ぜひ断捨離に取り組んでみてくださいね。
断捨離は、リフォームが決まったらなるべく早く始めることがおすすめです。しかし、物が多くてなかなか手を付けられないという場合は、直前になるまで放置せず、業者などに早めに相談して少しでも現状を把握しましょう。
この記事を公開している弊社アーチグリーンでは遺品整理を主に行っていますが、引っ越しやリフォームなど幅広い業務を扱っています。生前整理のノウハウもございますので、リフォーム時の物の整理や移動にもぜひご活用ください。
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