遺品整理における個人情報の処理について

個人情報の取り扱い(処理)については、どんなものであれ十分注意する必要があると言われています。

これは遺品整理においても同様で、遺品整理で出てきた故人の情報を適切に処理することも、残された方の1つの仕事です。
生前に自分で整理しておくのが最も安全ですが、一体どのように処分するのが適切なのでしょうか。

 

今回は、遺品整理・生前整理における個人情報の処理とはどういったことを指すのか、お伝えしていきます。

目次

遺品でも個人情報として取り扱われる物

身分証明書イメージ

まず、個人情報として取り扱われる物にはどんな物があるのか、その一例を挙げていきます。

  • パスポート
  • 免許証
  • 保険証
  • 郵便物
  • 請求書
  • 見積もり書
  • 印鑑
  • PCやスマホの中身  ……etc

近年特に気にされる方が多いのは、PCやスマホの中に入っている個人情報のことです。

単純に蓄積されたデータだけでなく、会員サイトの登録情報、SNSのアカウントをどうするのかといったことも、問題になるようです。

 

要は形のある・なしに関わらず、故人の情報が特定できるもの、故人の発言が分かるもの(ツイッターやFBなど)、故人の交友関係が分かるものなどが、”個人情報として正しく処分されるべき”と判断されます。

ただし、目に見えない個人情報の把握については、どうしても限界があるのが難しいところです。

故人の個人情報はなぜきちんと処理する必要があるのか?

悪徳セールスのイメージ

遺品整理で出てきた個人情報の多くは、言ってしまえば”もう使わない”情報。「適当に放っておいてもいいんじゃない?」と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、PCやスマホの中に眠るデータを放置するならともかく、免許証や郵便物など、目に見えてハッキリ分かる個人情報をそのまま破棄するのはとても危険です。

例えば、記載されている名前と電話番号を頼りに、故人と生前やり取りがあったような雰囲気で、遺族に怪しいセールスを仕掛けてくる悪徳業者がいます。

 

故人のプライバシーだけでなく、残された方々の生活を守るためにも、個人情報の処理には気を配る必要があると言えます。

個人情報として扱われる遺品の処分の仕方

個人情報の処理イメージ

個人情報の処理の仕方には、大きく分けて2つのパターンがあります。

実態がある物であれば、物理的に破壊・抹消して個人情報を取得不可能にするパターン、データとしてのみ存在する物であれば、その存在を完全消去するパターンです。

 

個人情報の抹消を専門とする業者も存在し、当社「アーチグリーン」もそうした専門業者と提携を行っています。

 

プロの業者に個人情報の処理を依頼するメリットは、処理の確実性と、処理証明書を発行してもらうことにより、直接遺品整理に関与していない方に、きちんと処理したことを証明できることにあります。

  • 実態がある個人情報は「破砕証明書」or「溶解証明書」
  • 実態がない個人情報は「消去証明書」

 

特にPCやスマホはロックがかかっていて、ご自身ではとても対処できないということもあるでしょうから、確実に処理をするなら、専門業者に依頼する方がいいと思われます。

デジタル遺品についての詳細はこちら↓

デジタル遺品の整理とは。個人情報データの削除や相続について。

 

遺品整理業者が個人情報の取り扱いで気をつけている事

遺品整理業者が、個人情報の取り扱いに関して気をつけているのは、個人情報と判断されそうな物を、全て御依頼主様に確認してもらう事です。

 

ボロボロの紙切れでも、故人の情報が記載されていることがあります。

どこにどんな情報が紛れているのか分かりませんので、遺品を1点1点確認していきます。

文庫本の間など、ささいなところに個人情報が残っている場合もあるので、隅から隅まで確認をして見逃しません。

 

当社「アーチグリーン」は、プロの遺品整理士が在籍する遺品整理業者ですので、残すべき物・捨てても大丈夫な物の仕分けを、確実に行えます。

生前整理で個人情報の処理を行うならやるべきこと

「残される方の面倒を軽減するため、生前整理の段階で、個人情報と分類されそうなものをある程度処理しておきたい!」と考える方がいらっしゃるかも知れません。

 

とはいえ、基本的には生きている限り、手元に置いておいた方がいい情報がほとんどですので、できることは限られています。

 

できることがあるとすれば、以下のようなことでしょうか。

  • 家族や業者に見せたくないSNSアカウントの削除
  • 使っていない会員登録の退会
  • アドレス帳などかさばる個人情報のデジタル化

 

どれも意外と手間がかかるので、他の生前整理の途中で行わない方がいい項目です。手続き云々で労力を持って行かれて、まだ残っている生前整理作業が面倒になる可能性があります。

生前整理の作業が済んでから、まとめてどう処分するか考えられるといいでしょう。

まとめ

ポジティブイメージ

以上、遺品整理における個人情報の処理について、お伝えしました。

 

これからも情報のデジタル化はどんどん進み、個人情報をどう処理していくべきかは、常に変わり続けるものと思われますが、重要性そのものは変わりません。

悪徳セールス・詐欺被害を防ぐためにも、できる限り確実に、故人の残した情報を処理することを推奨いたします。

 

もちろん、お手元においておきたいという物もあるかと思います。

その場合は、“故人の大切な情報を預かっている”という気持ちで、漏えいがないように責任を持って保管しましょう。

 

【遺品整理】大阪の遺品整理はアーチグリーン|安くて安心/買取・不用品回収なら、お客様が納得・安心できる説明とご提案をいたします。どうぞお気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

【生前整理診断士】
遺品整理・生前整理でお悩みなら何でもご相談ください。
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<認定番号:39SSA01773>
一般社団法人生前整理普及協会 
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