原状回復とは?| 遺品整理するなら知っておきたい基礎知識
“原状回復”あるいは“原状復帰”という言葉を聞いたことはありませんか?
原状回復は、遺品整理と切っても切り離せない関係にあります。
特に賃貸住宅の遺品整理を行う場合は、原状回復のことを知っておかないと、遺品整理が進められないと言っても過言ではありません。
そこで今回の記事では、遺品整理における原状回復とはどういう意味なのか、どんなことをする必要があるのかなどの情報をお伝えしていきます。
目次
原状回復の意味とは?
一般社団法人全国賃貸不動産管理業協会(全宅管理)が定義している原状回復の意味は、「賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失。 善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること」となっています。
少し小難しくて、理解しにくいですよね。
要は、借りている家を退去する際は、入居時と同じ状態に戻しておいてくださいという意味です。
入居者が入居時に管理会社と交わす契約の1つに、原状復帰に関する内容が含まれていると捉えればOKです。
原状回復の具体的な内容
原状回復とは何をすることを指すのか、具体的にはまったく分からないという人も多いでしょう。
基本的には以下3点が、お部屋の原状回復のために必要な事と言えます。
- 部屋の中に入居者の物を置いて退去しない
- 部屋に入居者自身で取りつけた設備(エアコンなど)を取り外す
- 部屋全体の簡単な掃除
「フローリングや壁紙の張り替えも行わなくちゃいけない?」と思われている方が多いようですが、実際のところはそうではありません。
床や壁の張り替えは、入居者自身で手配する原状回復の範疇からは外れます。張り替えるべき床材や壁紙が決まっているため、管理会社の仕事なのです。
(張り替え費用として、敷金・礼金があてがわれるイメージです。)
退去時に入居者が張り替えても、退去後に管理会社が再度張り替えなくてはならず、二度手間になってしまうので、何か指示が無い限りは床・壁紙の張り替えに関して動かなくても大丈夫でしょう。
原状回復についてよくある3つの疑問
実際にお部屋の原状回復を行うにあたり、よく聞かれる疑問を3つ挙げてみましょう。
- ハウスクリーニングを頼んだ方がいい?
- 何を残して何を取り外せばいい?
- 設備の取り外しを行った部分に不備があるのだけど退去できる?
1.ハウスクリーニングを頼んだ方がいい?
「お部屋を入居時の状態に戻すために、お掃除のプロであるハウスクリーニングを頼んだ方がいい?」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。
通常の遺品整理後の引き払いに伴い、原状回復を行うケースで、ハウスクリーニングに頼まないといけないほど、部屋をピカピカにしないといけないケースはほぼないのです。
自分で出来る範囲で、片付け後のお部屋の掃除機がけ、水回りで気になる汚れの拭き掃除などを行えばいいとしている管理会社が多いです。
不安な場合は、管理会社に問い合わせて、ハウスクリーニングが必要かどうか聞いてみるといいでしょう。
(退去後に管理会社が手配してハウスクリーニングを入れることが多いため、必要ないと言われることの方が多いようです。)
ただしお部屋で孤独死された場合などは例外で、ハウスクリーニングの範疇を超えた”特殊清掃”という作業が必要になります。
2.何を残して何を取り外せばいい?
自分が住んでいない家の遺品整理、ならびに原状回復を行う場合、”始めからあった設備がどの設備で、後からつけた設備がどの設備なのか”がまったく分からないとお困りの方が多いようです。
特に古い団地のお住まいの方の場合、生活に必要な設備(エアコンや照明器具など)をたくさん後付けしていることが多いため、どれを外せばいいのか混乱してしまうでしょう。
そのような場合も、管理会社に問い合わせれば、始めからあった設備がどの設備なのか、調べて教えてくれます。
当社「アーチグリーン」のようなプロの遺品整理業者が、原状回復を行う際も、設備については勝手に判断せず問い合わせることが多いです。
どれを取り外してもいいか分からないうちは、どこも取り外さない方が賢明でしょう。
3.設備の取り外しを行った部分に不備があるのだけど退去できる?
設備の取り外しを頼んだ業者が、ずさんな業者だった場合、「取り外しで出来た穴を粘度などで埋めずに帰ってしまう」というトラブルが時たまあるようです。
「穴が開いたままだけど、退去できるのかな……」と不安なときは、まずは管理会社に連絡して現状を確認してもらいましょう。
あらためて補修が必要と判断されることもあれば、このくらいならこのまま退去しても大丈夫と言われることもあります。
ここばかりは、管理会社の方針によるものなので、事前の推測は難しいところです。
このようなトラブルを防ぐための対策としては、設備の取り外しを行う業者に、事前に「もしも原状回復を認めてもらえず、再作業が必要になった場合に無償で対応してくれるかどうか」を確認しておく方法があります。
遺品整理業者の遺品整理は原状回復までが仕事です
ここまでお伝えしてきた原状回復に関する情報をひと言で言うなら、”悩まれているほどハードルの高いことではない”と表せます。
後付けした設備を取り外し、部屋に荷物を置かず、自力で出来るレベルで掃除して退去することが、一般的な原状回復の基本です。
遺品整理をして部屋を引き渡す必要がある方は、責任感から色々と考えすぎるかもしれませんが、そこまで考え過ぎ無くても大丈夫です。
また、遺品整理業者に依頼を行う場合は、原状回復までまとめて行えることが強みです。
当社「アーチグリーン」へも、遺品整理作業の立ち会いができなかったお客様から、「何もできないから元通りになるか不安だっだけれど、きちんと原状回復できてよかった」という声がよく寄せられます。
特殊清掃が必要になる場合の手配も迅速に行いますので、安心してご依頼をいただければと思います!
大阪の遺品整理のことならアーチグリーンにおまかせ下さい!
この記事を書いた人
東 藍
【生前整理診断士】
遺品整理・生前整理でお悩みなら何でもご相談ください。
私たちがお手伝いできることがたくさんあります。
<認定番号:39SSA01773>
一般社団法人生前整理普及協会
https://seizenseiri.net/
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