【遺品整理の時期】いつから始める?遺品整理のタイミングや費用の相場

今回のコラムでは、親族の遺品整理を近い将来考えている方に向けて遺品整理を行う時期・タイミングについて解説します。

結論から申し上げますと、遺品整理は「いつから始めるべき」という明確な時期は決まっていません

ただし例外として、賃貸物件や借家を退去する場合孤独死の現場になった場合は早急に遺品整理をする必要があります。

また、全般的に言えることですが、遺品整理の時期が遅くなるにしたがって遺品整理作業の手間やお金がかかる傾向があります。

例えば、

  • 遺品整理をせずに家を放置しておくと家や遺品が傷みやすい。
  • 家を放置することで固定資産税だけがかかって金銭的負担が増える。

など、遺品整理を長引かせることで手間やお金がかえってかかる場合も考えられます。

 

目次

遺品整理にとりかかる時期・タイミング

下記に遺品整理の状況別の、遺品整理を行うおすすめの時期についてまとめます。

状況 遺品整理を行う時期 緊急度
賃貸物件や借家を退去する場合

・葬儀後すぐ

・退去期限まで

高い
孤独死の現場になった場合 ・発見され次第 高い
持ち家の場合

・四十九日後が最も多い

・一周忌後

普通

 

賃貸物件や借家を退去する場合は葬儀後すぐ

賃貸契約している家

故人のお住まいが賃貸物件や借家の場合、死亡後、期日までに家財を撤去することが求められることが多いので、早急に遺品整理の手配をすることが必要です。

賃貸の場合、退去の手続きをしないと家賃がかかり続けるので、よほどの理由がない限り、速やかに遺品整理を行った方が良いでしょう。

遺品整理の時期としては、葬儀後すぐか、賃貸物件の退去期限までに行うことが多いです。

孤独死の現場になった場合は今すぐにでも

孤独死の特殊清掃

お部屋で孤独死をされていた時は発見され次第、すぐに遺品整理と片付けが必要です。

孤独死、つまり一人暮らしをしていた方が亡くなった場合、発見が遅れると腐敗が進み、部屋や家具にニオイが染み付いたり、害虫が大量発生する恐れがあります。

発見されたら、警察が来たあとすぐに特殊清掃や遺品整理を依頼し行いましょう。感染症などの危険があるので必ず業者に任せましょう。

家具にニオイがつくと取れない上、ニオイは周囲に広がります。できるだけ早く、遅くても1週間以内に作業を行うことをおすすめします。

いかに早く、特殊清掃と遺品整理を終わらせるかで、修復にかかる時間や費用が大幅に変わることもあります。

持ち家の場合は落ち着いたタイミングで

遺品整理は四十九日後に行うことが多い

賃貸物件や孤独死の場合と違って、持ち家の場合は落ち着いたタイミングで遺品整理を行うことが可能です。

遺品整理をする時期に明確な決まりはないものの、目安となるタイミングがありますので次に紹介します。

遺品整理をする時期は、四十九日法要後が一番多い

ご家族が亡くなると、残された遺族は悲しみに暮れる間もなく、お葬式や役所の手続きなどに追われるものです。遺品整理のことを考える余裕がないのは当然で、まだまだ気持ちの整理もつかないことでしょう。

葬儀後すぐに遺品整理を行う方もいらっしゃいますが、四十九日法要が過ぎた頃、ようやく遺品整理に着手する人が一番多いようです。様々な手続きが終わり、区切りとしてもちょうど良い時期だと言えます。

故人の残した愛用品を遺族で分ける「形見分け」も、一般的には四十九日法要を目安に行うとされていますので、形見分けと同時くらいに遺品整理を行うとスムーズです。

一周忌を過ぎてから遺品整理をする人もいる

一周忌を過ぎてから遺品整理に着手する方もいらっしゃいます。

遺品を手にすると、どうしても故人を思い出してしまって片付けに積極的になれなかったり、仕事が多忙で時間がとれないまま年月が過ぎてしまったり、理由は人によって様々です。

いずれの場合も、何とかしたいと思いながらも、何からどう手をつけていいのか分からない、と悩みながら時間が経ってしまったという方が多いようです。

そういう中で、故人の一周忌法要をきっかけに遺品整理をされる方もいらっしゃいます。

 

以上、遺品整理を行う時期について紹介しました。次に遺品整理をなるべく早くした方が良い理由について説明いたします。

遺品整理はなるべく早く終わらせたほうが良い理由

遺品整理作業

できることなら、遺品整理は計画を立ててすみやかに終わらせた方が良いでしょう。理由は以下になります。

家が傷んだり近隣からのクレームの恐れがあるから

遺品整理を早くしたほうが良い理由として、時間が経つと現場(家の中)の環境や状態が悪くなることが挙げられます。

特に梅雨や夏を越してしまうと、残された遺品や家財が蒸れて臭いが出たり、カビや腐敗が発生してきます。畳や布団などはダニが繁殖する心配があり、衛生状態も気になります。

戸建の場合は庭に雑草が生い茂り、蚊などの害虫が発生したり、落ち葉や雑草が生えることでご近所からクレームが来る恐れがあります。

家屋や土地の値段が下がり税金もかかるから

次に、家屋や土地の値段が時間と共に下がっていく心配があります。

社会の高齢化によって空き家や空き地はどんどん増え続けているため、いずれ市場が飽和状態になり土地の価格が暴落していくと言われています。

この状況を考えると、なるべく早い時期に土地の処分や活用方法を決めて実行する方が経済的に有利であり、目的なく土地や不動産を持っているだけだと税金(固定資産税)やメンテナンスにお金がかかるばかりだと言えます。

経済的な面でも気持ちを切り替えるという面でも、遺品整理の時期をしっかり決めてタイミングを逃さずに取り組まれるのが良いでしょう。

遺品整理を行うときのポイント

遺品整理を自分一人でしている

遺品整理を行う場合のポイントをお伝えします。

親族が集まった時点で遺品整理について伝えておく

故人の葬儀や四十九日法要の際には親戚が集まるのが一般的でしょう。

その際に「遺品整理を行う」ことを親戚に先に伝えておくと良いでしょう。

遺品整理を行う旨をあらかじめ親族に伝えておくことで、「あの遺品は故人との思い出の品なので置いておいて欲しかった」「〇〇は△△に置いてあるはず」などの希望や情報がわかり、後のトラブルを回避できたり手間を省けるからです。

親族と協力して遺品整理を行う

一人きりで遺品整理を行うのは、肉体的にも精神的にも大変です。

兄弟姉妹など、遺品整理に参加できる親族何人かで日にちを合わせて協力して行うことを推奨します。

できれば、血のつながっていない第三者の手助けがあるとなお良いです。例えば、自分の母親の遺品整理を行う場合は、自分の夫に手伝ってもらう等です。

身内だけで遺品整理作業を行うと、全部が想い出深い物に見えてしまって取捨選択がはかどらないケースが多いです。

あえて、故人との想い出が深すぎない人を加えて「これは処分しておいた方がいいんじゃない?」と冷静な視点で意見をくれる人の存在は大きいです。

 

遺品整理を自分で行う時間や体力がない方は業者に依頼する

遺品整理業者

遺品整理を行うのは、50代〜60代の方が多いです。

ただ、現代の日本ではそれくらいの年代だとまだ現役で働いている方も多く、遺品整理のために時間を割きにくくなっているとも言えます。

「遺品整理のために実家に何度も通う時間的余裕がない」

「一人で遺品整理をすると時間がかかって終わる目途が立たない」

そんな時に活用したいのは、近年需要が増えつつある遺品整理業者です。業者に遺品整理を頼むと、以下のようなメリットがあります。

  • 退去や売却の予定を明確に立てられる
  • 立ち合い無しで頼める場合がある
  • 肉体的な負担が少なくなる
  • 短時間で終えられる(1日~2日)
  • 貴重品を見つけられる

遺品整理を自分でできないかもしれない方や、やり始めたけど肉体的・精神的な負担が大きくなってきたという方は、遺品整理業者の活用を検討してみましょう。

遺品整理を業者に行ってもらった場合の費用相場

遺品整理の料金相場

遺品整理を専門業者に依頼した場合の費用相場を紹介します。

片付け費用は、

  • 作業の進め方
  • 部屋の広さ(荷物の量)

によって異なります。

また遺品買取(遺品を査定して適正価格で業者が買い取る)も同時に行われることが多いです。

業者に依頼した場合の、作業の進め方と部屋の広さによる空き家の片付けの料金相場は以下になります。

間取り 料金の相場
(荷物すべてを早く処分したい場合)
料金の相場
(遺品をていねいに見分けながら片付けたい場合)
1R 28,000円~ 88,000円~
1LDK 60,000円~ 148,000円~
2DK 56,000円~ 178,000円~
2LDK 90,000円~ 218,000円~
3LDK~ 130,000円~ 288,000円~
長屋 35,000円~ 88,000円~
2階建て 150,000円~ 218,000円~
3階建て 145,000円~ 258,000円~
大きな家 180,000円~ 358,000円~

上記はあくまで目安となります。遺品整理の費用相場については【遺品整理の料金相場】費用の目安は?料金を安く抑えるコツや業者の選び方をお読みください。

まとめ

以上、遺品整理を行う時期・タイミングについて解説しました。

まとめますと、下記表のようになります。

状況 遺品整理を行う時期 緊急度
賃貸物件や借家を退去する場合

・葬儀後すぐ

・退去期限まで

高い
孤独死の現場になった場合 ・発見され次第 高い
持ち家の場合

・四十九日後が最も多い

・一周忌後

普通

遺品整理作業を葬儀後や四十九日後に行うことは、肉体的にも精神的にも負担になることが多いです。

当社アーチグリーンでも遺品整理を承っております。ご遺族様といっしょに前向きに遺品整理するお手伝いをしています。

遺品は手作業でひとつひとつ確認します。貴重品や事前にご希望をいただいたものは(写真、お手紙など)取り分けて、お渡しします。

我々に任せていただければほとんどの場合において、遺品整理は1日〜2日で作業が完了します。モノの量や現場の環境に応じてスタッフの数を揃え一気に片付けます。もっとも時間がかかる遺品の仕分け作業も、プロの技術で効率良く行います。

お問い合わせ・お見積もりは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

【遺品整理】大阪の遺品整理はアーチグリーン|安くて安心/買取・不用品回収

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この記事を書いた人

【生前整理診断士】
遺品整理・生前整理でお悩みなら何でもご相談ください。
私たちがお手伝いできることがたくさんあります。
<認定番号:39SSA01773>
一般社団法人生前整理普及協会 
https://seizenseiri.net/

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