ゴミ屋敷のような実家を片付けたい!物だらけの実家を効率よく片付ける方法。

「久々に帰省したら実家がゴミ屋敷になっていて困っている」

「親が亡くなったので実家を引き払いたいけれど、遺品がゴミか必要なものかわからない状態になっていて手がつけられない…」

親御さんと同居する、親御さんが施設に入る、親御さんがが亡くなるというタイミングで実家の掃除は必要になりますよね。帰省したときに見かねて掃除しようという方もいらっしゃるかもしれません。

かつて暮らしていた実家が、しばらく離れているうちにモノだらけ、ゴミだらけになってしまっていた場合、どうすればよいか途方に暮れている方は多いのではないでしょうか。

今回は、実家がゴミ屋敷になってしまった時の片付け方などの対処法を紹介します。

目次

ゴミ屋敷の掃除を早くした方がいい理由

いくらあなたや周囲の人がどう思っていようと、ゴミ屋敷に住んでいる人はそれがベストの状態と思いがちです。

例えば本人はゴミと思っていない、何がどこにあるかちゃんとわかっていると思い込んでいる、ということもあります。

しかし、次のようなケースでは、周囲への迷惑のほか、お住いの方に危険がある場合がありますので、なるべく早く片付けてしまわれることがおすすめです。

  • 近所から悪臭や害虫の苦情が来ている
  • 虫が発生している
  • ガスボンベや電池など危険なゴミが多い場合
  • どこに何があるかわからない状態で火事の危険性がある場合
  • 家がジメジメして床や畳が腐食する可能性がある場合

食べ物の容器や生ゴミが多い場合は、虫が発生しやすく、悪臭もある場合が多いです。

また、知らずに溜め込んでいたガスボンベに引火したり、コンセントや電化製品、電池からの出火も最近は増えています。

さらに、長年気づかれずに、大変なことになるケースとして、畳やフローリングの腐食があります。ずっと同じ位置に物を置いていると湿気がたまり、汚れた部分から畳やフローリングが腐食して、最悪の場合穴があいてしまいます。

ゴミ屋敷を片付ける際に親御さんを説得するコツ

前章で紹介したように、ゴミ屋敷を放置すると、最悪のケースを招く恐れもあります。

とはいえ、いくら危険性を主張したところで、ご自身が問題ないと思われている場合は、身内のいうことは意地でも聞かないという方もいらっしゃいます。

そういった際に、説得するアイデアを3つ紹介します。

1.テレビのゴミ屋敷特集の番組を見てもらう

まず、客観的に状況を知ってもらうために、テレビで放送されているゴミ屋敷についての番組を見てもらうのが一つの手です。

世間からどのように見られているか、どのような危険性があるかを、客観的に見ることで、重い腰をあげるという方もいらっしゃいます。

2.お孫さんや第三者に言ってもらう

もう一つは、お孫さんや、ヘルパーさんなどの第三者などに言ってもらうことです。

息子さんや娘さんなどが直接言っても聞かない場合も、お孫さんに「じいじの家、汚い…行くが嫌だ…」「おばあちゃん、転ぶと危ないから、ちょっと片付けるね」などと言われると、片付けたり、片付ける許可をくれるかもしれません。

3.老化を体感されているタイミングで説得

最後に、本人が「私ももう年だわ…」「足腰がしんどい」「年齢のせいか体調が悪い」など老化や体調不良についてこぼされているタイミングです。

そういった際に、「このままじゃ危ないから、身の回りだけでも片付けるね」「これからのこと考えて、一度掃除してしまわない?」などと持ちかけることで、片付けの承諾を得られる可能性があります。

ゴミ屋敷になった実家を掃除するポイント

お住いの親御さんの承諾を得られて、さあ、掃除しようという際に、あまりにも物が多すぎで何から始めればいいかわからない、ということも多いです。

ここでは掃除のポイントをまとめました。

今後も親御さんがご実家で生活される場合

親御さんが、今後もご実家に住む場合の片付けのポイントは次の2つです。

  • 不衛生な物・危険な物とそれ以外を分ける
  • 必要な物・不要な物・保留する物を分ける
  • 収納の方法を変える

ここで重要なのは、「要らないと決めつけない」「捨てすぎないこと」です。

先述の通り、本人は現状がベストだと思っています。それを踏まえ、残したいと思われている物は、危険でない物ならある程度残すのがおすすめです。

例えば、本人と一緒に片付ける際に、内心は「全部要ないのでは…」と思っても、確認しつつ、3回に1回くらいは本人が残したいというものを残してあげるようにすると、逆にスムーズに進みます。

親御さんが実家から引っ越しされる場合

親御さんが、実家から引っ越して同居したり、施設に入るという場合について紹介します。

  • 絶対持っていくものを取り置き
  • その上で残りを整理
  • 本人と身内の方の意向を重視

この場合も、本人の意向を尊重し、捨てすぎないことが重要です。しかし、残したいものが多すぎる場合は、「実際に持っていくのは難しいよね」と、考え直してもらうことも必要です。

また、新居にスペースがある場合は、持って行けるだけ持って行ってから仕分けするのもありです。

お金や時間や場所はかかるけれど、本人のメンタルを重視しましょう。

全部無理やり捨てたり、本人の意思で捨てたとしても、後々落ち込む方が多いというのが実情です。納得した上で、残すものを決めてもらいましょう。

遺品整理のために掃除をする場合

親御さんが亡くなられて、遺品整理の前段階としてゴミ屋敷を掃除するときは、親族の意向を確認しておくことが大切です。

もちろん相続される方の意向が優先されますが、後々「形見として残してもらうはずの物があったのに勝手に捨てた」などとトラブルになる可能性もあります。

葬儀の際などに念のため片付けることを報告し、確認しておくことが大切です。

ゴミ屋敷の掃除は自分でやる?業者に頼む?

自分も昔は住んでいた実家の掃除となると、ご自身で出来るとお考えの方も多いかもしれません。

しかし、量や状況によっては業者に依頼するほうが良い場合も多いです。ここではその理由を紹介します。

ゴミ捨ての問題

まずはゴミ捨ての問題です。一般的にゴミ屋敷になっている家の特徴として次のような項目が挙げられます。

  • ゴミ出しの習慣がない
  • 分別しても置きっぱなし
  • 収集癖がある(本や衣類が多い)
  • 空き缶・ビン・ペットボトルを溜め込む
  • 買いだめして期限切れした食品などを放置

家庭ゴミは一般廃棄物と呼ばれる、処分費用が無料、もしくは低コストのゴミとして回収してもらえます。

ただ、料金が安いといメリットがある反面、分別が多いというデメリットがあります。

上記のように様々なものを溜め込まれている場合、それらを分けて処分すするのは大変です。

一方業者に依頼する場合は、分別しないで良いというメリットがあります。

事務所や仕事で出る産業廃棄物は、分別をせずにそのままゴミに出せるので、回収してもらうだけで済みます。

デメリットとしては、産業廃棄物として処理する場合、普通のゴミ出しよりも料金かかるという点があります。

かかる時間の問題

ご自身でゴミ屋敷を掃除する場合、最低でも10日はかかると言われています。さらに、平日はお仕事をされているほか、遠方にお住いの場合は、2〜3ヶ月以上かかり、結局業者に来てもらったという方もいらっしゃいます。

業者に依頼する場合、2~3日、長くて1週間ほどで終わることが多いです。

賃貸住宅の場合は、引き払うまで賃料がかかりますので、業者に頼んで早く終わらせる方が殆どです。

移動させるものが多い場合

転居などで、移動させるものが多い、特に大型の家具や家電がある方は、業者に頼むのがおすすめです。

ゴミを捨て終わってけれど、家具を運び出すのに結局人手が足りず、業者に頼らなければならないというケースもあります。

特殊清掃が必要なケースもある?

孤独死の場合は特殊清掃が必要なケースが多いです。

それ以外のケースも、害虫が湧いている時は外中駆除を依頼するほか、売却や賃貸などを視野に入れて住める状態に保ちたい時はハウスクリーニングを依頼されると良いでしょう。

ハウスクリーニングと特殊清掃は違いますが、状況に応じて、必要な処理を提案してもらえるので、居室内の状態が悪い時は業者に相談されることがおすすめです。

ゴミ屋敷の掃除を業者に頼む時の費用相場

金額は通常の遺品整理の1.5〜3倍かかると言われています。

モノやゴミの量にもよりますが、通常の相場ががだいたい15〜30万円ですので、50万円ほどになることもあります。

なぜ、通常より高くなるかというと、ゴミが多いため、ゴミ処理の料金がかかるのと、人出も必要なので人件費が多く必要になるからです。

時間は2〜3日が目安で、お客様の立会いのもと1つずつ確認が必要な場合は5〜7日ほどみておくと良いでしょう。

実家がゴミ屋敷になっていたら早めに業者に相談を

今回は実家がゴミ屋敷になっていた時の対処法や片付けについて紹介しましたが、いかがでしたか?

まずは、親御さんの承諾を得ること、そして、どんな段取りで片付けるかということをしっかり考え、必要であれば業者に頼ることも検討してみてください。

業者によっては、親御さんを説得する手伝いやアイデアをくれるかもしれませんよ。もちろん、「勝手に進めましょう」という業者はNGですので注意してくださいね。

 

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この記事を書いた人

【生前整理診断士】
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一般社団法人生前整理普及協会 
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