高齢社会になり、賃貸マンションで一人暮らしをされている方の孤独死も増えてきています。
1人暮らしのご家族の方が賃貸マンションで突然お亡くなりになられた場合、家賃の支払いや、賃貸契約期間、その他契約条件について早急にチェックしなければなりません。
今回は、賃貸マンションで遺品整理をするときの、ご遺族の確認ポイントと方法をお伝えします。
賃貸マンションの賃貸借契約書を確認する
賃貸マンションで一人暮らしのご家族が亡くなった後に遺品整理をお考えの場合、まずはマンションの賃貸借契約書を確認します。
以下の点が記載されているかどうか確認して、不明点はマンション管理会社か大家さんに連絡して聞いてください。
- 退去日の確認
- 家賃の確認
- 解約時における違約金の確認
- 原状回復についての確認
退去日の確認
賃貸借契約書には、退去日についての説明が記載されています。
月末までに退去しなければならないのか、日割り計算で翌月まで延長できるのかなど、管理会社に聞いて退去日を明確にしましょう。
指定された退去日までほとんど日数がないという場合もあります。
家賃の確認
退去日が決まると、家賃の支払い金額も決まります。日割りで家賃を計算してくれる場合もあります。支払う家賃の額と支払期日を明確にしましょう。
解約時における違約金や敷金の確認
賃貸借契約書には、マンションの賃貸契約期間も明記されています。
その期間を前に、自己都合で退去する場合は違約金が発生する場合もあります。また、入居時に支払っている敷金がどれくらい戻ってくるのかも管理会社に確認しましょう。
原状回復についての確認
孤独死をされたご家族の場合、一番気になる点が原状回復についてです。
孤独死をされて3日以上経過していると、死体の腐乱が始まり、床や家具が汚れてしまうことがあります。腐敗が進んでいる場合、床全面をリフォームして交換しなければならない場合もあります。
この原状回復に関しては、遺品整理業者に相談して、特殊清掃がどの程度まで必要なのか?を管理会社を含めて三者で決めなければなりません。
そしてもう1点注意したいのは、元から備え付けられている備品は何かを知ることです。エアコンは廃棄して良いのか?、それとも残しておかないといけないのか? 照明器具はどうするのか?をそれぞれ明確にしておくようにしましょう。
以上のように、賃貸マンションで一人暮らしのご家族が亡くなった後の遺品整理をお考えの場合、まずは早急にマンションの賃貸借契約書を確認しましょう。
賃貸マンションの遺品整理は自分でできるのか?
賃貸マンションの遺品整理を残された親族だけでやってみたい、とお考えならば、次に挙げる点で問題がないかどうか確認してみましょう。
遺品整理を自分たちで行う時間的余裕があるか?
賃貸マンションは退去日が決まっていて、その日を超えると違約金が発生します。
退去日までに十分な日数があって、作業に数日をかけられるなら、自分たちでやっても良いでしょう。
しかし、自分たちで遺品整理を行う場合は、遺品を懐かしく手に取って見てしまうことも多く、遺品の仕分けに時間がとられ、遅々として進まないことがあります。
特殊清掃をする必要があるか?
故人が孤独死をされた場合、特殊清掃が必要になります。
市販の消毒薬を買って、完全防備で自分で清掃をすることになりますが、腐敗臭などの臭いが取れない場合は、やりなおさなければなりません。
不用品の処分を自分たちでできるか?
賃貸マンションでは、原状回復のために、自分で持ち込んだ家具や物はすべて引き取らなくてはなりません。
マンション暮らしが長かった場合は、物も多く、処分の量が多くなります。
また処分場では引き取れない不用品なども出てくる恐れがあります。
以上のように、自分で遺品整理をできなくはないですが、よほど経験がないと個人で行うのはお勧めできません。
個人で遺品整理を行うのが難しそうであれば、遺品整理業者に依頼することが最も速く効率的です。
遺品整理業者に依頼するメリット
賃貸マンションの遺品整理を、専門業者に依頼するメリットは以下になります。
- 作業が早い(通常1日で完了)
- 遺品の仕分けを一緒にしてくれる
- 不用品を回収してくれる
- 不用品買取もしてくれる
- 特殊清掃もしてくれる
- 立ち合いなしでも遺品整理してくれる
作業が早い(通常1日で完了)
遺品整理のプロが複数人で、迅速に仕分けと片付け、不用品回収、掃除を行ってくれます。
退去日が迫っていても安心です。
不用品を回収してくれる
不用品はすべて回収してくれて、回収できない不用品についても、見積り段階で料金を明確にして回収してくれます。
賃貸マンションで階数の高い部屋からの不用品の運搬も業者に任せられるので、ラクです。
不用品買取もしてくれる
不用品の買取もしてくれる業者が多いです。骨董品や掛け軸、ツボやホビー用品など、値がつくものは買取してくれるので、遺品整理費用がお得になる可能性があります。
特殊清掃もしてくれる
特殊清掃が必要な場合も、業者専用の薬品を使って、素早く完璧に清掃・消臭してくれます。
まれに床をそのままリフォームしなければならないケースもありますが、その場合のリフォーム業者の手配や、管理会社との打ち合わせにも、専門的な立場から助言してくれます。
立ち会いなしでも遺品整理してくれる
仕事や遠方に住んでいるという理由で自分が遺品整理に立ち会うことができなくても、立ち会いなしで遺品整理をしてくれます。
もちろん、一緒に立ち会っての遺品整理も多くの遺品整理業者で可能です。
不安があれば、先に貴重品(通帳、お金、宝石類、契約書、その他貴重な物)や想い出の品は、ご自身で整理して回収しておくこともできます。
賃貸マンションでの遺品整理の料金目安
賃貸マンションの遺品整理の料金目安です。
業者やオプションサービス、条件によって費用は異なってきますが、当社アーチグリーンでは、次のように部屋の広さで、おおよその遺品整理費用が決まっていますので、参考にしてください。
アーチグリーンでの遺品整理費用の目安
間取り | 料金の相場 | スタッフの数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1K | 40,000円~ | 1名 | 1~2時間 |
1DK | 60,000円~ | 2名 | 2~3時間 |
1LDK | 80,000円~ | 3名 | 2~3時間 |
2DK | 120,000円~ | 3名 | 2~4時間 |
2LDK | 140,000円~ | 4名 | 3~5時間 |
3DK | 160,000円~ | 5名 | 4~6時間 |
3LDK | 180,000円~ | 5名 | 4~6時間 |
4DK | 200,000円~ | 6名 | 5~7時間 |
4LDK | 220,000円~ | 6名 | 5~7時間 |
ただし、次のような場合は、一般的な相場よりも料金が高くなる可能性があります。
- 押入れやタンスなどの収納の中にギッシリ物が入っていて、見た目以上に物量が多い
- マンションの近くにトラックが停められるスペースがないため、積み込みに時間がかかる
- 異臭が発生しており、作業スタッフの健康や近隣宅への被害を避けるため、消臭作業が必要
- マンションの高層階の部屋で、ゴミの搬出に時間がかかる
賃貸マンションの遺品整理で失敗しない業者の選び方
賃貸マンションの遺品整理を業者に依頼する場合は、以下の点に留意して業者選定をすると、失敗せず安心です。
- 訪問見積もりに対応してくれる業者
- 丁寧な対応と担当者の人柄
- 見積り書の内容が明確
訪問見積もりに対応してくれる業者
見積りは、現場を実際に見に来てくれて見積りを出してくれる業者が良いでしょう。
- ご遺品の量はどれくらいあるのか?
- 作業車両は置けるのか?
- ご近所の環境はどうなっているのか?
以上を、訪問見積りしてくれることで追加費用を防ぐことができ、安心です。
丁寧な対応と担当者の人柄
遺品整理業者担当者の対応と人柄を見ておきましょう。
- 電話応対のときに不明点に対して親身になって相談に乗ってくれたかどうか?
- 実際に訪問見積りをしにきてくれたときに、担当者の人柄に好感を持てたかどうか?
以上の点は、特に遺品整理においては大切なポイントだと思います。
亡くなられたご家族への尊敬の念や、ご遺族に寄り添った気持ちを持っているかどうかは、仕事の質にも直結します。
見積り書の内容が明確
見積書の内容が明確であるかどうか確認しましょう。
できれば、作業の明細が書かれている見積書を作成してもらい、それが無理なら、できるだけ疑問点をその場で聞きましょう。
また、実際の作業が始まったあとに追加費用が発生しないかどうかも最初の見積り時点で聞いておくことが大切です。
まとめ
以上、賃貸マンションで遺品整理をするときの、ご遺族の確認ポイントと方法をお伝えしました。
気持ち良く遺品整理を行うために、ぜひ参考にしてください。
弊社アーチグリーンでは、遺品整理でも出張見積りをしていますので、お気軽に相談ください。
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