【生前整理の業者】業者の選び方や料金相場は?良い業者を選ぶポイント
いま流行りの「終活」。メイン作業は「生前整理」です。
生前整理は基本的に、一人でも、ご夫婦でも家族だけでもできる作業です。
しかし、実際取り掛かかるとなると、どこから手ををつければいいのか、何を参考にすればいいのかわからないことが多くて思うように進みません。
大きな書店や図書館に行けば、生前整理の指南書がずらりと並んでいますね。
もともと生前整理において統一された手法はありませんので、手に取る本によって進め方も変わってしまいます。
そしてまた、一人ひとり抱えている「もの」も「事情」も含め、財産の種類(不動産や有価証券、現金、貴金属、骨董、最近では仮想通貨など)や規模はさまざまです。
あれこれの書籍から自分の判断で適切な箇所をそれぞれ抜き出して、自分の生前整理を正確に網羅するのは現実的ではありません。
- 「お金をかけずに不要な品を整理する方法はないか?」
- 「不要な品で価値のあるものをお金にしたいけど、どうすればいい?」
- 「思い出の写真の整理がなかなかできない」
- 「エンディングノートってどう書けばいいの?」
- 「遺言書の作成は誰に頼めばいい?」
などなど、生前整理に取り組んだとたんに立ち上がってくる、あらゆる局面の色々な疑問の数々…どうしたらこれらに対して現実的に対処できるのでしょう?
そこでまず、生前整理を専門的に取り扱う業者に相談することをお勧めします!
目次
生前整理診断士をはじめとする専門業者が蓄積された知見と効率のよい作業で生前整理をサポート
生前整理を専門的に取り扱う業者も近年、増加傾向にあります。
これらは、もともと遺品整理や廃品回収業、引っ越し業などでノウハウを築き上げてきた業者がほとんど。また、清掃に関しても、ハウスクリーニングの業界で培った技術を活かして対応している業者が数多くあります。
所有している家財が多い場合、ものを運ぶ、片付ける、回収する、清掃するといった作業はこうしたプロに任すと効率がいいことは明らかです。
さらに、遺言書作成に向けて弁護士・司法書士・行政書士とコネクションを持っている業者や、今後の資産運用に向けてのファイナンシャルプランナーと提携している業者もあります。こうした業者には金融資産の観点から生前整理を任すことができるメリットが大きいと言えます。
また、生前整理の作業や方法についての専門資格保有職者を擁している業者も増えています。
こうしたスタッフがいることを挙げている業者には、生前整理の最新トレンドを踏まえたサポートが期待できます。
生前整理の専門資格保有者
生前整理に対する人々の関心の高まりに応じて、それまでに「遺品整理」を行ってきた業者や専門家とは異なる、「生前整理」に特化した専門家が生まれています。
2013年に開設された「一般社団法人 生前整理普及協会」は、生前整理を始めようとする人、そしてそれを職業に活かしたい人のために教育を行い、「生前整理」専門職の民間資格を授与しています。
発足してまだ5年なので社会からの認知度はまだまだですが、生前整理の業界ではこうした専門家が活躍を始めています。
これらの専門家は、それぞれのご家庭の環境や財産、所有される品物の数などに応じて適切なアドバイスや作業のお手伝いを行うのが役目。
さまざまな生前整理の前例・ケースから導き出したノウハウで、依頼者の作業を効率化し、必要な相談に応じます。
それでは、3つの代表的な資格に関して説明していきます。
「一般社団法人 生前整理普及協会」が、終活で行う「生前整理の資格」
「一般社団法人 生前整理普及協会」は、「終活の為のあったかい生前整理」は、物・心・情報をすっきり整理し、今よりもっと幸せに生きる!ためのご提案する為に、設立されました。
活動内容は、「生前整理アドバイザー認定講座」や「生前整理に関連する講座」など、生前整理普及協会が認める民間資格を発行する為の協会です。
「一般社団法人 生前整理普及協会」とは
〒450-0003
愛知県名古屋市中村区名駅南1丁目19-27 5階
代表理事 大津 たまみ
1.生前整理アドバイザー
本人や家族だけではなかなか何を捨てて何を残すか、決められない「断捨離」。
生前整理で最大の難関はこの段階です。
そこで経験と知識に裏付けられた第三者の意見があれば、生前整理作業はずっとスムーズに進みます。
生前整理アドバイザーは、ものの片付け方・整理整頓のアドバイスや、どういった品物を残すべきでどういう品物を処分するべきか、という相談を受け付けます。
たとえば、残す場合はどう保存するのか、子どもや親戚・友人などにはどう贈与すべきかをアドバイスします。また、処分する場合もお金をかけて処分するのではなく、できるだけお金になる形で処分する方法を教えるなどを伝授するのです。
単に効率化だけにとどまらない、コストパフォーマンスに優れた「断捨離」術を提供します。
そして、案外手間取るのが思い出の写真の整理。
生前整理アドバイザーは写真の整理だけにとどまらず、写真にまつわる思い出を添えてきれいにレイアウトし、楽しく「自分史」になるアルバムを作る「スクラップブッキング」の方法も指導します。
さらにエンディングノートの書き方、法律に基づいた遺言書作成に関する基本的な相談、葬儀の事前手続きや最近のトレンドなどの相談にも応じます。
2.生前整理認定作業士
生前整理の「現場」で活躍するのがこの仕事。
生前整理アドバイザーが整理を行う人々の相談を受け付けるのに対し、生前整理認定作業士は生前整理を行う人々の家庭に訪問して、片付けや整理整頓を含め断捨離方法を提案しながら作業を実際にサポートします。
また、エンディングノートの作成やスクラップブッキングの実作業についてもお手本を示しながらお手伝いします。
遺言書の書き方についても指導を行います。
片付けの現場でものをどのように整理すればいいか助言を受けられるので、利用者にとっては実際の作業を効率よく進める上でとても心強い存在です。
3.生前整理診断士
生前整理の過程ではただ「もの」を片付けるだけではなく、相続や介護に対する準備、葬儀の方法など、解決しなければならないたくさんの課題が明らかにしていきます。
生前整理診断士は「モノ・心・情報」といった多角的な観点から、生前整理に臨む人々の相談に応じます。
相続に関しては弁護士や司法書士・行政書士に、介護に関しては介護業者に、葬式に関しては葬儀業者に、と別々に相談していくのは大変ですが、生前整理診断士であればワンストップで対応できます。
各士業や業者、ケアマネジャーなどとの連携を図りながら、生前整理後の生活も見据えた適切なアドバイスを行います。
これらの有資格者が所属している業者は、しっかりとクライアントの要望を聞き、最善の方法を提案してくれるので、安心して任せることができます。
業者選びの基準として押さえておきたい大きなポイントです。
生前整理専門職以外の、生前整理に役立つ専門家
生前整理の専門業者では、上記3つの「一般社団法人 生前整理普及協会」が認定する専門職以外の専門家を擁している場合もあります。
認定外からも、3つの代表的な専門職をご紹介します。
1.ライフオーガナイザー
ライフオーガナイザーとは、一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会が資格認定している、整理整頓のプロフェショナルです。
日本の一般的家屋よりもずっと広い家に住む人が多く、大量消費傾向の高いアメリカの家庭では、手当たり次第に「もの」「を買うことで、気がつけば「もの」に囲まれすぎて生活空間が非常に住みにくいものになっていることもしばしば。そんなアメリカで30年以上前に生まれた仕事『プロフェッショナル・オーガナイザー』の日本版がこの専門職です。
単に「ものを捨てる」ことを発想の出発点にするのではなく、どうすればいまの生活空間がこれまで以上に生活しやすい快適なものになるか? …といった利便性はもちろん、見た目の美しさも含めてコンサルティングするのがライフオーガナイザーの役割。
自分の「死」を前提に生前整理を始めるわけではありません。「これからの人生を、より良く生きるための整理」という生前整理本来の目的に応じ、整理整頓が終わったあともより快適に生活するためのあり方を示してくれます。
2.整理収納アドバイザー
「特定非営利活動法人 ・ 一般社団法人 ハウスキーピング協会」が資格認定している、整理・収納に特化した専門職です。
特にものが多すぎる家の場合、整理収納アドバイザーは部屋が「片付かない」原因を見つけ出し、解決するための知識と技能を有しています。
たとえば、同じ用途のものを重複して所有していないか、まったく使用していないのに何年も放置されている品物はないか、大切なものをすぐ見つけられないようなものの仕舞い方をしていないか…など。
一般的な生前整理が「ものを処分する」ことを前提としているのに対し、できるだけわかりやすく、さらにまたものが散らからないように「収納」する方法を指導してくれるのが整理収納アドバイザーの強みです。
3.遺品整理士
生前整理業者は遺品整理業者としてノウハウを積んだところが多いことは先述しましたが、遺品整理の専門家は生前整理においても実力を発揮します。
遺品整理士は「一般社団法人遺品整理士認定協会」が認定する資格。
その仕事内容を見ても、
- 家財のなかで必要なものと不要なものの分類や仕分け
- 不要なものの搬出や法律に則った適切な廃棄処分
- 家財搬出をした後の整理・整頓・清掃
- 不用品の買い取り
など、生前整理の専門業者と一致する部分が多いことがわかります。
もともと遺品整理士は不要になった遺品の供養や適切な処理を行う仕事ですので、クライアントの意志を尊重し、さまざまな品物を適切・大切に扱うことに長けているのが特徴。
生前整理でも遺品整理士は、その資格を活かしてフレキシブルに対応してくれます。
生前整理業者に頼める仕事は「運搬・整理・回収・買い取り」だけではありません。
どのように生前整理を進められばいいか、生前整理後、どのようにしたら快適に過ごすことができるかも含め、適切なアドバイス・サポートが受けられそうな業者を選ぶことが得策です。
生前整理診断士を含む専門資格だけでなく、外部専門家とのコネクションが大きなポイント。
確かに生前整理アドバイザーは遺言書の書き方もアドバイスしてくれますが、もし自分の死後、遺族間に相続に関するトラブルが起きるのを避けたいなら、遺言書作成は法律の専門家に任せたほうがいいでしょう。
生前整理業者の中には遺言書作成に向けて弁護士・司法書士・行政書士という法律文書作成のプロとコネクションを持っているところもあります。
こういう業者なら身の回りの「もの」の整理と一緒に遺言書の作成も任せて安心です。
遺言書作成の専門家としての弁護士・司法書士・行政書士のそれぞれのメリットとデメリットを挙げておきます。
弁護士
できればそうなって欲しくないものですが、しっかり生前整理を行っておいても、死後に遺族の間に財産分与にまつわる係争が生じる懸念がある場合もあります。
そんなときは、弁護士に遺言書作成を頼んでおくとほぼ間違いはありません。
気に留めておきたいのは、その他の法律の専門家と比較して、弁護士への依頼料はかなり高めであること。一般的な財産の場合ではだいたい20万円~30万円程度。遺す財産が多い場合、係争が複雑になりそうな場合などは300万円近くになることもあります。
司法書士
遺産に不動産が含まれる場合、登記の専門家である司法書士に遺言書作成を頼むのはよい選択です。もともと司法書士は不動産登記の分野に強く、所有権移転登記手続きなどの実務に長けています。
予算も、7万~15万円と弁護士に比べてリーズナブルです。
行政書士
理想的なケースですが、ご自分の死後に遺族間の係争の心配がまったくなく、相続税に関する問題点もない場合、行政書士に遺言書作成を依頼するのはいちばん手軽です。文書作成は行政書士の本来業務であり、料金も司法書士と同じく7万円~15万円程度で済みます。
こうした法律の専門家とのコネクションがあるかどうかも、生前整理業者選びのポイントです。できれば弁護士に限らず、司法書士や行政書士、税理士、また、今後の資産運用に関して相談に乗ってくれるファイナンシャルプランナーなど複数の専門家とつながりのある業者を選ぶと良いでしょう。
きっとあなたにぴったりの財産管理のあり方を示してくれるはずです。
まとめ…専門家の助けで生前整理はずっとラクに
いかがでしたか?
生前整理を一人で進めるよりも、各種専門家を擁する業者の助けを借りたほうが、ずっとスムーズで、気分も楽です。ご自分の人生の「整理」なので、最初から最後までしっかりこだわりたい、という人も、その要望をぜひ専門家に投げかけてみてください。
プロフェッショナルとして最適・最善の方法をあなたに示してくれるはずです。
今後、生前整理がさらに一般化すれば、それを生業とする業者がたくさん出てくる可能性があります。あまりにもたくさんの業者がありすぎて、選びかねるような状態になるかもしれません。
そんなときはぜひ、その業者が「どんな専門家を擁しているか?(もしくはどんな専門家と連携しているか?)」で選んでみてください。
あなたの作業を助ける、数々の専門家がいます。
そんなプロたちの助けを借りて、納得のいく生前整理を!
【遺品整理】大阪の遺品整理はアーチグリーン|安くて安心/買取・不用品回収なら、お客様が納得・安心できる説明とご提案をいたします。どうぞお気軽にご連絡ください。
この記事を書いた人
東 藍
【生前整理診断士】
遺品整理・生前整理でお悩みなら何でもご相談ください。
私たちがお手伝いできることがたくさんあります。
<認定番号:39SSA01773>
一般社団法人生前整理普及協会
https://seizenseiri.net/
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