【遺品整理と生前整理の違いは?】やり方や必要性/業者の料金相場

昨今、高齢者だけでなく若年層にも終活が注目され始めたことで、遺品整理と生前整理それぞれの特徴や違いについて知りたいとお思いの方も多くなっています。遺品整理と生前整理、言葉として耳にしたことはあってもそれぞれの特徴や違いを把握しきれていない方も多いのではないでしょうか。

今回は、遺品整理・生前整理の違いや、それぞれの基本情報について解説します。遺品整理と生前整理の関連性や費用相場など、実際に進めるうえで重要なポイントにも触れているのでぜひ最後までご覧ください。

本記事で触れている遺品整理と生前整理の違いは、以下の表にもまとめているので本文と併せて参考にしてください。

  遺品整理 生前整理
概要 故人の持ち物を整理して家の中を綺麗にする作業 元気のあるうちに家の中のものを仕分ける作業
必要性 故人の残したものをきっかけとしたトラブルを回避するために必要 自分の人生をどう豊かにしていくかという前提で実施される
やり方
  • 遺品整理の開始時期・終了時期を決めておく
  • 作業しやすい服装や資材を用意する
  • 必要なものと不要なものを分ける
  • 不要なものを処分する(廃棄処分や不用品買取など)
  • 必要なものの形見分けを実施する
  • 必要なもの・不要なものを整理する(思い入れのあるものも分けておく)
  • 貴重品をまとめておく(通帳・印鑑・不動産関連の書類など、資産になりうるもの)
  • 財産目録を作成する
  • インターネットなどの情報を整理する
  • エンディングノートを作成する
  • 遺言書を遺しておく
業者に依頼した場合の料金相場 スタッフによる遺品の仕分けが不要な場合は、1LDKで3万5千円程度、3LDKで13万円程度。一方、遺品をひとつひとつ確認しながら丁寧に整理する場合は高くなり、1LDKで18万円程度、3LDKで31万円程度。 生前整理の料金相場も遺品整理とほぼ同じだが、スタッフが作業のサポート・アドバイスを行う場合は、1LDK で8万円程度、3LDKで18万円程度。
目次

遺品整理とは

遺品整理とは、お部屋に遺された物品をただ綺麗に片付ける作業ではなく、故人や残されたご家族・ご友人の想いが詰まった価値あるものを区別しながら、残すものと処分するものを分け、必要があればお焚き上げをするなど、適切な整理・回収を行う作業です。

遺品整理は本人が亡くなってから実施されるものであるため、残された家族が不要と判断したものは引き取りになる場合が多いといえます。

引き取りが多いため、業者に依頼することが多いのも遺品整理の特徴です。

引き取り作業がメインの場合、遺品整理は業者のペースで実施されるため、生前整理と比較すると時間・手間・費用がかからないこともあります。

 

遺品整理では、故人が亡くなる前に貴重品の場所や必要な情報について聞いておかないと、どこに何があるかわからず、必要なものを探すのに時間がかかることがあります。

そのため、遺品整理を視野に入れて本人が生きているうちに生前整理を進めて、必要なものと不要なものを分けておくことが推奨されます。

生前整理とは

自分の身の回りのものを、元気のあるうちに仕分ける作業のことを生前整理といいます。

昨今では施設に入居される方も多いので、施設に持っていくものと持っていかないものを分けて、不要なものを処分するのが生前整理の主な作業内容となることも多いです。

生前整理は、実施することで身の回りを整理できる点がメリットです。

事前に生前整理を進めることで必要なものと不要なものが明確になり、かつ不用品の処理や相続に関するトラブルを未然に防げるメリットもあります。

 

ただし、業者に依頼する場合に限っては、遺品整理と比べて時間がかかりやすい点も挙げられます。

理由は、生前整理は必要なものと不要なものを本人と業者で相談しながら仕分ける必要があるためです。

また、終活の一環として生前整理を実施する場合は、現在もその家に住んでいる状態であることがほとんどです。

明確に何を整理したいのか明確になっていない場合も多く、家の中のものをひとつずつ確認しながら買取などの話も進めるため時間がかかりやすいといえるでしょう。

遺品整理と生前整理の違い

生前整理

ここでは、遺品整理と生前整理の違いについて、必要性・やり方・業者へ依頼する際の料金相場に目を向けて解説します。

必要性の違い

遺品整理は故人の持ち物だけではなく、土地の売却や賃貸物件の撤去など、時間と手間のかかるものも対象となります。

ただ「整理する」という目的ではなく、故人の残したものをきっかけとしたトラブルを回避するために遺品整理が必要です。

土地などの財産は、事前に相続準備などを進めておかないとトラブルになりうる可能性があります。

対して生前整理は、親もしくは自身が施設に入る場合や、住み替えする場合に実施されることが多いです。

自身が亡くなったことを意識したものではなくとも、単に引っ越しするという理由だけで実施されることも多いのが生前整理の特徴です。

生前整理は遺品整理とは異なり、あくまで「自分の人生をどう豊かにしていくか」という前提で実施されます。

やり方の違い

遺品整理と生前整理はやり方の面でも違いがあるので、双方の違いを以下の表で確認してください。

遺品整理を自分でやる場合 遺品整理を業者に依頼する場合
  • 遺品整理の開始時期・終了時期を決めておく
  • 作業しやすい服装や資材を用意する
  • 必要なものと不要なものを分ける
  • 不要なものを処分する(廃棄処分や不用品買取など)
  • 必要なものの形見分けを実施する
  • 遺品整理するものの種類や間取り、希望時期などを伝える
  • 指定日に業者が作業に入る
  • 仕分け・不用品の運び出し・廃品回収などを行う
  • 簡易的な清掃が入る

上記は遺品整理のやり方についてです。自分で行う場合と、業者に依頼して行ってもらう場合があります。

 

生前整理を自分でやる場合 生前整理を業者に依頼する場合
  • 必要なもの・不要なものを整理する(思い入れのあるものも分けておく)
  • 貴重品をまとめておく(通帳・印鑑・不動産関連の書類など、資産になりうるもの)
  • 財産目録を作成する
  • インターネットなどの情報を整理する
  • エンディングノートを作成する
  • 遺言書を遺しておく
  • 指定日などのヒアリング
  • 日用品や家具などの整理
  • 不用品の分別・仕分け・搬出
  • 貴重品受け渡し
  • 買取り作業(必要に応じて)
  • 簡易的な清掃が入る

生前整理も自分で行う場合と、業者に行ってもらう場合があります。

遺品整理と生前整理のやり方の一番大きな違いは、「本人に聞いて仕分け・整理を行うかどうか?」という点です。

生前整理では、まだ本人が存命なので、一つ一つ本人の意思を確認して作業を進めることが多く、その点が遺品整理のやり方との違いと言えます。

業者の料金相場の違い

間取り  遺品整理の費用相場 生前整理の費用相場
1LDK 35,000円~ 80,000円~
2LDK 60,000円~ 140,000円~
3LDK 130,000円~ 180,000円~

上記はあくまでも目安です。遺品整理を進めるうえでは見積もりを複数者から取ることをおすすめします。見積もりに関する詳細は以下の記事をご覧ください。

【遺品整理の見積もり】見積もりの取り方は?料金相場や内訳/注意点は?

【生前整理の業者】業者の選び方や料金相場は?良い業者を選ぶポイント

生前整理をすれば遺品整理は不要?

50代二人暮らし

結論、生前整理を進めたからといって遺品整理が不要になるわけではありません。

生前整理をして不要なものを無くしても、生きている間はどうしてもものが増えていきます。最終的に捨てきれず、遺族に処分を任せなくてはならないものも少なからず出てくるでしょう。

生前整理と遺品整理は、双方実施するものであることをまずは認識しておきましょう。そのうえで、残された家族が遺品整理をと負担に感じないよう、生前整理を進めておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、遺品整理と生前整理の特徴に触れながら、それぞれの違いについて解説しました。

遺品整理と生前整理では、必要性・やり方・業者へ依頼する際の料金相場が異なります。それぞれ自分で進めることにメリットがあるものの、時間や肉体面の負担などデメリットがあるのも事実です。

そのため、予算にある程度余裕があれば、遺品整理も生前整理も業者に依頼して進めることを推奨します。

遺品整理・生前整理をどの業者に依頼すべきか悩んだ場合は、アーチグリーンへの依頼をご検討ください。

【遺品整理】大阪の遺品整理はアーチグリーン|安くて安心/買取・不用品回収なら、お客様が納得・安心できる説明とご提案をいたします。どうぞお気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

【生前整理診断士】
遺品整理・生前整理でお悩みなら何でもご相談ください。
私たちがお手伝いできることがたくさんあります。
<認定番号:39SSA01773>
一般社団法人生前整理普及協会 
https://seizenseiri.net/

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