【遺品整理の流れ】ご依頼から作業までのサービスの流れ/買取方法について
遺品整理をしようと思っているけど何からはじめていいのか分からないという方は多いのではないでしょうか。多くの人は何度も関わることがないことなので、深い知識を持っていないことはある意味当然です。しかし、いくつかの注意点を守らなければトラブルになってしますこともあります。
そこで本記事では、遺品整理をしようと考えている方に、遺品整理で行うことや注意点、流れ、業者を使うメリットなどを解説します。
目次
遺品整理とは何か?
遺品整理とはどのようなものでしょうか。遺品整理は遺品を整理することだと考えられていますが、ただ単に片付けるだけではありません。
まず遺品の意味から考えてみましょう。一般的に遺品とは故人が生前に使っていたものを指します。遺品には家族との思い出や故人の記憶などが込められており、その思い出を含めて遺品といえます。
つまり多くの人にとっては価値がないものでも、家族や周りの人だからこそ価値を感じ、「遺品」を手にとって感じる思い出に浸りながら、精神的な区切りをつける、これが「遺品整理」の本質です。
遺品を通して亡くなった人との別れを感じ、残された家族の再スタートを後押しすることが遺品整理に向き合う構えになります。
遺品整理って何をやるの?
では遺品整理は具体的にどのようなことを行うのでしょうか。遺品整理は、故人の所有していた物について、廃棄したり、残したり、売却したりすることです。
例えば冷蔵庫は使えそうだから家族が引き継いだり、洋服は誰も着ることができないから捨てたり、骨董品は買取してもらえそうだから売却したり、などが挙げられます。
時期とタイミングは?
遺品整理のタイミングはケースごとに異なります。主に下記の場合でみていきましょう。
- 賃貸物件での遺品整理
- 物件の相続もしくは売却での遺品整理
- 期限が決まっていない遺品整理
【1】賃貸物件の場合、「月内」または「翌月末まで」が一般的
家族と別々に住んでいたり、孤独死した場合などが該当します。賃貸物件の所有者としては、なるべく早めに次の入居者を見つけたいという思いがあります。
こうした背景から、亡くなった当月もしくは亡くなった月の翌月末と決まっている場合が通常です。そのため賃貸物件では、早めの遺品整理が求められます。
【2】物件の相続・売却はなるべく早めに
故人が物件を所有している場合、物件を相続したり、売却するケースがあります。持ち家であれば賃貸ほど急ぐ必要はないものの、建物が経年劣化して価値が下がったり、カビや蜘蛛の巣が発生し、場合によってはリフォームが必要となる場合もあるため、なるべく早いタイミングで遺品整理する必要があります。
ただ物件を片せばいいわけではなく、弁護士や不動産業者への手続きも必要。物件の相続や売却は弁護士や不動産業者との関わりが不可欠なため、手続きに要する時間も考慮して遺品整理する必要があります。
いずれにせよ、すぐに終わるものではないため、手続きの時間も考慮した上で遺品整理を始めたいものです。
【3】期限が決まっていない場合は、ある程度落ち着いてから始めよう
期限が決まっていない場合は、ある程度落ち着いたタイミングで行うこともおすすめです。
直後は葬式やお通夜などで忙しくなり、遺品整理まで気が回らないことがほとんど。故人との別れからなかなか行動に移せないことも多いでしょう。
四十九日後に遺品整理を行う人もいれば、数年後に行う人もいます。別れを受け入れられないままで遺品整理をしても、感情がこみ上げて整理できないということが多々あります。そうした意味でも、ある程度落ち着いたタイミングで遺品整理に取り掛かることをおすすめします。
遺品整理は自分でやるべき?メリットとデメリット
遺品整理を行うにあたり、自分で行うのか、業者に頼むのかという問題が発生します。遺品整理を自分で行うメリット・デメリットは下記の通り。
メリット
・費用がかからないこと、自分のペースで進められる
デメリット
・荷物は重い場合は負荷がかかる、精神的な負担も大きい
下記で詳しく解説します。
遺品整理を自分でやるメリットは「費用が掛からないこと」と「自分のペースで進められること」
最も大きなメリットは費用がかからないこと。業者に依頼すれば数万円するものが自分で行うと費用がかかりません。家族や親戚が総出となって遺品整理を行えば、作業人数も増えるため大きな負担になることもないでしょう。業者への費用をかけることなく、スピーディーに整理することができます。
仮に一人で整理するとなった場合でも、自分のペースで進めることが可能。故人との思い出を思い起こしながらじっくり進めていきたい人にはおすすめといえるでしょう。
遺品整理を自分でやるデメリットは「重い荷物を運びにくいこと」と「精神的な負担が大きいこと」
最大のデメリットは重い荷物が運びにくいこと。テーブルや椅子などはなんとか運ぶことができても、冷蔵庫や洗濯機などを一人で片すことは不可能に近いでしょう。作業人数が2人以上では可能かもしれませんが、1人では不可能だといえます。
実際に遺品整理した人のなかでも、小さなものはできたけど大きな家具などはできなかったと言って、最終的に業者に頼むケースも多々あります。二度手間になってしまうくらいなら、もとから業者に頼んでおけばよかったとなりえます。なかなか進まない遺品整理に疲弊してしまい、途中でやめてしまったという人もいるほど、肉体的にも精神的にもきつい整理なのです。
また一人で遺品整理を行う場合は、精神的な負担が大きいことも挙げられます。誰もいない中で故人との思い出が詰まった遺品を片付けることは精神的にきついものがあるでしょう。感傷的になってしまい、遺品整理どころではなくなってしまうかもしれません。もし自分で行う場合は、親族などを呼んで複数人で行うことをおすすめします。
個人で遺品整理をする前に知っておく注意点3つ
事前準備を念入りに行う
遺品整理を個人で行う場合、事前準備は不可欠。事前に準備しなければ、大きな怪我につながる可能性があります。事前準備として下記のものを準備しましょう。
- マスク
- ゴーグル
- 軍手(滑り止めがついたもの)
- 安全靴
- 養生テープ
- 台車
- 工具
- ビニール紐
- ゴミ袋
- 段ボール
下記で詳しく解説します。
まず最低限、マスクとゴーグル、軍手は準備しましょう。長年のホコリ等が舞うことで体調を崩してしまうこともあります。できれば防じんマスクをし、ほこりから身を守りましょう。その他ゴーグルは目の保護のため、軍手は手を怪我しないように準備します。
また荷物を整理するために養生テープやビニール紐、段ボール、ゴミ袋を準備します。これらは引っ越しなどでも必需品であるため、馴染みのある方も多いでしょう。本や貴重品などをまとめるときに重宝します。
さらには家具解体用の工具や、運ぶ際の台車などもあると便利です。多くの家具がある場合、複数の種類の工具がなければ適切に解体できず整理に困ります。複数の種類の工具を準備し、様々な家具に対応できるようにしておき、かつ適切に運べるように台車を用意しましょう。
遺品の取り扱いに注意する
様々な遺品があるなかで、それぞれについての扱いに注意する必要があります。廃棄物の分別や貴重品、デジタル遺品などが挙げられます。詳しく見ていきましょう。
まず廃棄するものは自治体のルールを守りましょう。燃えるゴミや燃えないゴミはもちろん、リサイクルや粗大ごみはしっかりわけで廃棄しましょう。思わぬトラブルに発展するケースもあります。
次に貴重品や価値がわからないものは、査定に出すことをおすすめします。ゴミだと思っていたものが大きな価値がある可能性があります。郷土品や骨董品、美術品、着物などはこうしたケースが多いため、手元においておき査定してみることをおすすめします。
次にデジタル遺品。スマートフォンやパソコンなどのデジタル遺品は、貴重なデータや個人情報が特定できるものが入っています。これらをそのままに廃棄してしまうと、悪用される可能性があり危険です。捨てる前にデータを確認し、安全性を担保してから廃棄しましょう。
最後に仏壇仏具やお寺の返礼品などです。これらは神聖なもので、簡単に廃棄することは難しいでしょう。こうしたものはお寺などで供養する方法があります。お寺や神社に依頼すればお焚き上げしてもらえるので頼んでみましょう。
分別に困ったときの方法
遺品整理を進めていると、どれを残してどれを捨てるか悩むことが多々あります。そこでおすすめな方法は、捨てるものと捨てないもの、保留に分別して仕分ける方法です。
それぞれに段ボールを作り、まずは段ボールに遺品を仕分けていきます。迷っているものでも一時保留にすることで、数日経って改めて考えると結論が出ることがあります。何も考えずに遺品整理をしていると、時間だけが経過し進まないこともしばしば。こうした事態にならないために、分野別に分けて進めていくことがおすすめです。
効率的な遺品整理の仕方・流れ
遺品整理をするにあたり重要なこととして、効率のいい方法で行うことが挙げられます。前述の通り遺品整理は、普通にしていれば長時間かかってしまい、途中で頓挫してしまうこともあります。そのため適切な方法で効率的に進めていくことが重要です。主に下記のステップで進めると良いでしょう。
- 絶対に残すものを決める
- 残したい物リストを作る|迷ったときは2つの基準を参考に
- 写真や郵便物の判断
- 残さない方がいい遺品の種類
順に解説します。
絶対に残すものを決める
まずは絶対に残しておくものを決めます。
例として通帳や現金、印鑑、貴金属などが挙げられます。これらについては多くの人があまり悩むことなく残すはずなので、絶対に残すものとして部類分けしましょう。
残したい物リストを作る|迷ったときは2つの基準を参考に
絶対に残すものが決まれば、その他のものについて分別していきます。基本的には上記と同じようにリストを作ります。例えば時計は形見になるから残す、などです。それでも決まらない場合は、形見になるか、家族が使用できるか、という2つの基準で選ぶことをおすすめします。
故人との思い出が詰まった形見は残しておくと良いでしょう。形見を見ることで生きるうえでの活力になったり、元気をもらえたりします。一方でなんでも形見にしてしまうと整理することができません。特に大切な何品かを決めて、残りは整理することをおすすめします。
次に家族が使えるかどうかという視点です。例えば冷蔵庫などの家電は場合によっては使えるケースがあるものの、衣類などについては殆どの場合使えません。こうした判断軸で進めていくと、効率的に整理が進みます。
写真や郵便物の判断
写真や郵便物についても判断に迷う代表的な遺品です。
写真はすべて残しておきたくなりますが、膨大な数の場合は管理に困る場合も。そうした際には、シーンごとに1つ残す、家族写真は○枚まで、などというようにルールを決めて判断していくことをおすすめします。あるいはスマートフォンで写真を撮り、データとして残すという方法もおすすめです。
郵便物は重要書類がある可能性もあるため、1つ1つゆっくり吟味していく必要があります。契約書や請求書などの書類は必ず残しておき、年賀状などは適切に処分していく方法をとりましょう。
残さない方がいい遺品の種類
他方で残さないほうがいい遺品もあります。例えばメガネなどの本人以外使えないものや大量の写真、故人の趣味のものなど。
最初は残しておきたいと思いますが、時間が経つにつれて管理に困ることが往々にしてあります。遺品整理はある程度の思い切りが重要です。切ないですが整理して次に進んでいくようにしましょう。
遺品整理業者に依頼するメリットは?
遺品整理業者に依頼するメリットはいくつかありますが、最大のメリットは素早く的確に整理してもらえる点です。
賃貸物件や相続・売却などの可能性がある場合、素早く遺品整理して次に進む必要があります。個人で行うと膨大な時間がかかることもあり、間に合わない可能性があります。遺品整理業者に依頼すれば、円滑に進めていくことが可能となります。
また弁護士や不動産業者の紹介をしてもらえる点もメリットでしょう。1から専門家を探すよりもスムーズに手続きできるため、円滑に進めることができます。長年の付き合いがある専門家であれば、業務に慣れているため、そうした面でも安心です。
さらに遺品整理士の有資格者がいる遺品整理業者に依頼することで、廃棄物の分別などの自治体のルールに対し適切に対応してくれるため、トラブルになる可能性を最小限にすることができます。その他にも遺品の取り扱いや管理についても有資格者であれば一定の信頼がおけます。
良い遺品整理業者の見分け方と確認ポイント・料金相場
遺品整理を業者に任せようと思った時、下記がしっかりしている業者かを確認すると良いでしょう。
- ホームページに遺品整理の詳細がきっちり書かれているか?
- 遺族への気遣いや思いやりが言葉の端々にあるか?
- 迅速な対応をしてくれるか?
- 見積もり来訪時に、スタッフの身だしなみはきちんとしているか
- 見積もり来訪時のスタッフの人柄にひっかかりがないか?
- 会社の制服がある業者か?
- 見積書の内容や料金が明確か?(追加料金について書かれているか?)
- 遺品で残すものと残さないものが文書で明文化されているか?
- 書面でのやりとりで証拠を残してくれる業者か?
- 見積書や名刺に許可番号や所在地などを明記しているか?
- 会社名義の銀行口座を保有しているか?
- ご近所にも配慮してくれる遺品整理業者かどうか?
また遺品整理業者の料金のおおよその相場をご紹介します。ぜひ業者選びの参考にしてみてください。
間取り | 料金の相場 | スタッフの数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1K | 40,000円~ | 1名 | 1~2時間 |
1DK | 60,000円~ | 2名 | 2~3時間 |
1LDK | 80,000円~ | 3名 | 2~3時間 |
2DK | 120,000円~ | 3名 | 2~4時間 |
2LDK | 140,000円~ | 4名 | 3~5時間 |
3DK | 160,000円~ | 5名 | 4~6時間 |
3LDK | 180,000円~ | 5名 | 4~6時間 |
4DK | 200,000円~ | 6名 | 5~7時間 |
4LDK | 220,000円~ | 6名 | 5~7時間 |
この相場料金よりも異常に安い、もしくは高い場合は、遺品整理業者にその理由を確かめてみることをお勧めいたします。
詳しくは【悪徳業者の見分け方】遺品整理業者を料金の安さだけで選ぶのは危険! を参考にしてください。
まとめ
以上、遺品整理の具体的な作業内容、注意点、流れについて解説しました。
遺品整理はご紹介した内容でご自身で進められたら効率的に行うことができますが、時間と労力がかかることは確かです。その場合は、遺品整理業者に依頼すると、短期間で完了することができます。
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この記事を書いた人
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